キッコーマン野田工場「御用蔵」見学と「立体商標」の話
キッコーマン食品の野田工場は、行ってみたい場所の一つでした。子どもが小学校の社会科見学で行った場所だったから。子どもに遅れること数年。“とうかつ”レトロ・トリップのモニターツアーで行くことになりました。
◆御用醤油醸造所(御用蔵)
まず最初に行ったのは御用蔵。御用蔵というのは通称で、正式には「御用醤油醸造所」とのこと。宮内庁に納めるしょうゆを専門に作っている場所です。1939年に野田市の江戸川沿いに建設された専用の醸造所を、2011年に野田工場内に移築したとのこと。
野田醤油が御用を拝命したのは1908年。以来、現在に至るまでお納めしているのだそうです。
御用蔵では、原料処理、粉合わせ、仕込み、圧搾などの伝統的な作業や道具を展示でみることができます。このうち、実際に使われているのは仕込室だけで、他は展示用とのこと。
その仕込室が下の写真です。食塩水にしょうゆ麹(こうじ)を混ぜた「諸味(もろみ)」の発酵と熟成を行う場所なのだそうです。(ガラス越しなので、いろいろ映り込んでいます)
下の写真は、江戸時代に将軍家に御用しょうゆを納めるときに使った箱とのこと。(ガラスケースに入れられているので、下の写真も見学者が映り込んでいます。ご容赦を。)
◆もの知りしょうゆ館
もの知りしょうゆ館で出迎えてくれたのは、キッコーマンのキャラクター「なあにちゃん」。ちなみに、なあにちゃんの住所は「みなさんのお家のテーブルの上」。身長は、卓上しょうゆびんと同じ13.3cmなのだそうです。
工場見学のコースを歩きはじめたのですが、初めての場所なので、集合時刻までにバスに戻れる自信がなく、、、途中で引き返してきてしまいました。何分かかるのか、調べておけばよかった。
ツアーの設定では、「御用蔵」と「もの知りしょうゆ館」両方の自由見学で20分ほど。二つの建物が少し離れているので、工場見学好きな私としましては、あと5~10分くらい滞在時間が長いとよかったのになぁと思いました。説明資料を読みながらの見学だとちょっと無理。。。
◆卓上しょうゆびんの形状は「立体商標」になっている
卓上しょうゆの大きなのが、ところどころに置かれていました。
キッコーマンの卓上しょうゆびんといえば。
日本、アメリカ、EUなどで、びんの形状が立体商標として登録されています。つまり、びんの形だけでキッコーマンのしょうゆびんだと識別できることを、特許庁が認めているということ。立体商標は数が少ないから珍しいと、私は思います。
※上の図は、特許情報プラットフォームの画面ショットです。
商標公報には以下のリンクからたどれます。
→ 特許情報プラットフォーム - 商標公報6031041
キッコーマン“しょうゆ卓上びん”が「立体商標」登録!~ロゴや文字がなくても、ひと目見ただけで“キッコーマンの卓上びん”とわかる~ | キッコーマン
自分用のお土産として、「パウダーしょうゆ」を買いました。お弁当にいいんじゃないかと思って。全国で売られているそうですが、私はここで初めて見ました。御用蔵しょうゆは売店で購入できます。この日、ツアー前半でみりんを買ってしまったので、荷物が重すぎになってしまうことを避けるため、次回に残しておくことにしました。
モニターツアー。次は、野田市内の散策に向かいます。どんな文化遺産があるのでしょうか。つづく。。。
P.S. 御用蔵で“ハート”を発見。
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