NHKスペシャル 私たちのこれから「#長時間労働」を視聴して
昨年末、NHKスペシャルで、長時間労働について取り上げられていたとのこと。年が明けてから参加した、ダイバーシティのコミュニティで知りました。ワーク・ライフバランス代表取締役社長の小室さんが出演されていたと聞きました。また、残業ありきだった社員の意識を変えたIT企業の事例、残業ゼロを実現した企業の事例などが紹介されていたそうです。録画もできずに残念。
遅ればせながらNHKオンデマンドで視聴しました。参考までに価格は216円。楽天ポイントで決済しました。
NHKオンデマンド
| NHKスペシャル 私たちのこれから 「#長時間労働」
昨年のクリスマスイブの放送だったのですね。過酷な長時間残業のために自ら命を絶った女性の命日からちょうど一年とのこと。番組の最初に触れられていました。
残業時間の規制に関する議論では、守る対象が人の命と健康であるという、以下のやり取りが印象に残りました。
労働の政策は何を守るのか。ここで問われているもの、守ろうとしているのは人の命。他の政策と違って人の命と健康じゃないですか。それがないがしろにされている時期、状況で、やっぱり、法律で一定程度は抑えるしかないのでは。(同志社大学教授 土田さん)
政府も規制をしないと言っているわけでは全くない。経団連の会長も、全体の企業の活動には配慮すべきと言っているが、今のまま放置してはダメだとも言われている。そういった中で働き方改革実現会議の中で結果を出していきたい。(厚生労働審議官 岡崎さん)
また、サントリーホールディングス代表取締役社長の新浪剛史さんの「健康経営」に関する考えは共感できるものでした。
会社の理念として社員の健康。会社としてはそれが生産性が上がるんです。社員も生産性が上がると給料も上がるという社会なのです。健康ということをもっと掲げて。65歳以上も働いてもらわないといけない社会になっちゃったんです。ですから、そういう社会にあうやりかたとして、健康経営を掲げた上で、長時間労働もなくし、そのうえで(勤務間)インターバルも考える。こういうベーシックな理念をしっかりしなきゃいけない。
壇蜜さんの以下のコメントは、身近に感じることができてよかったです。
張り合いと折り合い。譲れない部分の張り合い。命を守るための折り合い。この2つを兼ね備えていけば、仕事に対する向き合い方っていうのは個人個人が持つことができる。
働き方改革実現会議が出す結論に注目したいと思います。
このNHKスペシャルでは、子どもたちを長時間労働させたくないという母親の気持ちや、成功企業があってもうちでは無理・旦那様の企業では無理という意見も「市民のみなさん」から出されていました。これがよかったと思います。草の根的な意見を届けてもらったように感じました。
番組の中では触れられていないと思うのですが、番組のサイトには、残業時間を減らすためのヒントとなる情報も掲載されています。アクセスしてみてもいいのでは。
【NHKスペシャル】 私たちのこれから #長時間労働
・ 一般社員のための残業原因チェック&処方箋
・ 課長のための時短推進マニュアル
関連情報へのリンク
- 働き方改革実現会議
- 働き方改革の実現 | 首相官邸ホームページ
- お知らせ〜NHK「私たちのこれから」に出演します - 自分の心を殺してはいけない
「市民のみなさん」の一人として番組に参加された琴市さんのブログです。
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