母乳育児に関する妊娠中の考え方が大切? ~乳幼児栄養調査結果から~
「人生は想像した範囲のことだけしか起きない」と聞きます。これは本当なんだなと、厚生労働省のWebサイトに掲載されている調査結果を見て思いました。
平成27年度 乳幼児栄養調査結果が、厚生労働省のWebサイトに掲載されています。この調査結果に、母乳育児に関する妊娠中の考え方と実際の授乳方法に関するデータがあります。これがなかなか興味深いのです。
- ぜひ母乳で育てたいと思っていた人は、
母乳栄養の割合が一番高い。 - 母乳が出れば母乳で育てたいと思っていた人は、
混合栄養の割合が一番高い。 - 粉ミルクで育てたいと思っていた人は、
人工栄養の割合が一番高い。
というように、妊娠期間中の考え方のとおりに、実際もなる傾向が高いようです。
そこで思ったのですが、
「母乳が出れば母乳で育てたいと思っていた人」が、
「ぜひ母乳で育てたい」と意識的に考えるようにしていたら、
混合栄養ではなく母乳栄養できる人が多くなるのではないでしょうか。
この調査結果を見て、少なくとも、私は、
「人生は想像した範囲のことだけしか起きない」
ということを、今までよりも少し強く感じるようになりました。
乳幼児栄養調査は10年ぶりに実施されたようです。
詳しくは、下記のリンクをたどってみてくださいね。
最後に、ユニセフの「母乳育児を成功させるための10ヵ条」を紹介させていただきます。正しい知識を、適切なタイミングで得ることが必要ですね。
◆母乳育児を成功させるための10ヵ条
- 母乳育児の方針を全ての医療に関わっている人に、常に知らせること
- 全ての医療従事者に母乳育児をするために必要な知識と技術を教えること
- 全ての妊婦に母乳育児の良い点とその方法を良く知らせること
- 母親が分娩後30分以内に母乳を飲ませられるように援助をすること
- 母親に授乳の指導を充分にし、もし、赤ちゃんから離れることがあっても母乳の分泌を維持する方法を教えてあげること
- 医学的な必要がないのに母乳以外のもの水分、糖水、人工乳を与えないこと
- 母子同室にすること。赤ちゃんと母親が1日中24時間、一緒にいられるようにすること
- 赤ちゃんが欲しがるときは、欲しがるままの授乳をすすめること
- 母乳を飲んでいる赤ちゃんにゴムの乳首やおしゃぶりを与えないこと
- 母乳育児のための支援グル-プ作って援助し、退院する母親に、このようなグル-プを紹介すること
関連情報へのリンク
- 厚生労働省:「授乳・離乳支援ガイド」(PDFファイル)
「授乳の支援を進める5つのポイント」や「離乳食の進め方の目安」なども載っています。
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