« 虹色に輝く「環水平アーク」がきれいだった件☆ | トップページ | 石垣・西表の旅: 川平湾でグラスボート »

2014年5月 6日

「燕子花図と藤花図展」とカキツバタ

Nezumuse1

根津美術館の特別展「燕子花図と藤花図展 光琳、応挙 美を競う」を見に行ってきました。折しも庭園では本物の燕子花(カキツバタ)の花が最盛期。どちらも美しく、堪能させていただきました。

この展示は、「弐代目・青い日記帳 」さんの記事で知りました。ゴールデンウィークの合間の出勤日のうち、会社を休まなければならない平日が一日あり、この日の使い方を検討しているときに、ちょうど目にしたのです。今年は尾形光琳の国宝「燕子花図屏風」だけでなく、円山応挙の重要文化財「藤花図屏風」が見れるとのこと。しかも、カキツバタの花も見れるときいて、外出先はココに決めました。

特別展「燕子花図と藤花図展 光琳、応挙 美を競う
 会期:2014年4月19日~5月18日
 会場:根津美術館 展示室1,2
 web: http://www.nezu-muse.or.jp/jp/exhibition/index.html

初めての場所でしたのでよくわからず、カキツバタを見れる場所はどこか、スタッフの方に質問したところ、庭園マップをくださいました。その庭園マップを見てビックリ。庭園はものすごく広いのですね。2万平方メートルを超えるとのこと。なるほど、スタッフの方が道に迷う人もいるとおっしゃっていたことに納得です。カキツバタを見れる場所は、弘仁亭という建物の前の池。道に迷わなければ15分あれば、行って帰ってこれるとのことでした。

良い天気の日でしたので、お日様が高いうちにお花を見に庭園へ。庭園の緩やかな坂道を降りていくと、紫色の一角が見えてきました。

Imgp5169s
そこには、紫色のカキツバタが咲きそろっていました。ちょうど最盛期だったようです。

Imgp5196s

やわらかな花びらの元の方に白い模様があります。よく似たハナショウブの花は、はっきりとした黄色の模様があるのだそうで、そこで見分けられるのだそうです。ちなみに、カキツバタは愛知県の花、ハナショウブは三重県の花です。

Imgp5178s
庭園内を散策。茶室と収集品でしょうか、が、散在しています。たとえば、「法界」と書かれている石が小道の横にふと置かれていて、ドキッとしたりします。

紅葉とカキツバタ[↓]。

Imgp5202s
亀さんとカキツバタ[↓]。私がデジカメでピントを合わせる間もなく、亀は通りすがりのおば様の呼び声に反応して水の中へ。。。人なつこい亀さんでした。

Imgp5224s
NEZU CAFEの中にもカキツバタがあるそうです。ちょうどおやつ時ということもあってか、空席がなさそうだったので、次の機会のお楽しみにとっておくことにしました。

さて、庭園から戻り、いよいよ、一番の目的、尾形光琳の国宝「燕子花図屏風」に会いに展示室に向かいます。

Imgp5165s

国宝「燕子花図屏風」は、たしか、美術の教科書に載っていたんじゃないかと思いますが、本物の放つチカラはやはり凄いですね。毎年、この時期に展示されるようです。

庭園のカキツバタは紫色でしたが、「燕子花図屏風」に描かれているはどちらかというと青色。屏風の前に椅子が置かれていて、じっくりと鑑賞することができました。同じような部分があり、衣装のデザインの型の技術が使われているのではないかとのこと。なるほど。

国宝「燕子花図屏風」の左隣には、円山応挙の重要文化財「藤花図屏風」が展示されていました。藤の花が立体的に見えて、思わず近寄ってみてしまいました。白い絵の具の上に、青と紫の絵の具を乗せているのだそうです。

美術館の他の展示も見ましたが、最後は、この二つの屏風の前に戻ってきて、もう一度見てから、美術館を後にしました。

不思議な形をした鑑賞券は、2階に展示されている青銅器「双羊尊」を模したものですね、きっと。根津美術館に収蔵されている青銅器には、珍しいものもあるようです。

Imgp5163s

「燕子花図屏風」も「藤花図屏風」も素敵でした。カキツバタと藤の時期の展示というのも、とてもよいですね。庭園には大きくはないですが藤棚もありますし、この時期、この季節の展示があれば、また来てしまうんじゃないかと思います。

Imgp5245s
観光コースになっているのでしょうか。海外からのお客様も多く見かけました。正門からエントランスに続くこの場所で、並んで撮影してしまいました。

[撮影:2014年5月2日]

関連情報へのリンク

« 虹色に輝く「環水平アーク」がきれいだった件☆ | トップページ | 石垣・西表の旅: 川平湾でグラスボート »

コメント

こんにちは。
TBありがとうございました。

とても奇麗にお写真撮れていますね~
自分が美術館伺った時はまだカキツバタぽつぽつとしか
咲いていませんでしたので、こちらで満喫させて頂きました。

もしよろしければこちらの記事も!
http://www.asahi-mullion.com/column/article/burari/430

★Takさん
コメント、ありがとうございます。
Takさんの記事のおかげで、私の休日は充実したものになりました。ありがとうございました。
ぶらり、ミュージアム」のコラムも読ませていただきました。美術鑑賞+αの情報がうれしいですね。行動範囲の狭い私でも行けそうな場所がいくつもありました。参考にさせていただき出かけてみたいと思います。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「燕子花図と藤花図展」とカキツバタ:

» 「燕子花図と藤花図」 [弐代目・青い日記帳 ]
根津美術館で開催中の 特別展「燕子花図と藤花図 光琳、応挙 美を競う」に行って来ました。 http://www.nezu-muse.or.jp/ 気が付けば、4月も今日で終わり。花まつりのお祝いをしたのが、つい先日のことのようです。 5月になると同時に思い起こすのが、根津美術館所蔵の尾形光琳 国宝「燕子花図屏風」。今年もカキツバタの季節がやって来ました。 尾形光琳 国宝「燕子花図屏風」 江戸時代 18世紀 根津美術館蔵 野々村仁清「御深井写菊花透文深鉢」 江戸... [続きを読む]

« 虹色に輝く「環水平アーク」がきれいだった件☆ | トップページ | 石垣・西表の旅: 川平湾でグラスボート »