数値目標の達成状況は? ~ワーク・ライフ・バランスレポート2013~
「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)レポート2013」が、内閣府のWebサイトに掲載されています。このレポートには、平成19年12月に策定(平成22年6月に改定)された「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章」「行動指針」の、数値目標に対する実現状況が掲載されています。
14項目のうち、目標設定時の数値より目標までの差が拡大している(進捗していない)項目は、以下の4つとのこと。
項目 | 基準値 | 最新値 | 目標値 |
---|---|---|---|
第1子出産前後の女性の継続就業率 | 39.8%(2000~2004) | 38.0%(2005~2009) | 55%(2020) |
就業率(15 歳以上) | 56.9%(2009) | 56.5%(2012) | 57%(2020) |
時間当たり労働生産性の伸び率 | 1.7%(1996~2005年度) | 1.2%(2003~'12 年度) | 実質GDP成長率に関する目標(2%を上回る水準)より高い水準(2020) |
自己啓発を行っている労働者の割合(非正社員) | 23.4%(2005) | 22.1%(2011) | 50%(2020) |
一方、順調に進捗しているのは、以下の3つとのことです。
項目 | 基準値 | 最新値 | 目標値 |
---|---|---|---|
就業率(60~64歳) | 52.6% (2006) |
57.7% (2012) |
63% (2020) |
労働時間等の課題について労使が話し合いの機会を設けている割合 | 40.5% (2010) |
59.7% (2012) |
全ての企業で実施(2020) |
在宅型テレワーカーの数 | 330万人 (2008) |
930万人 (2012) |
700 万人 (2015) |
在宅型テレワーカーの数の伸びは大きいですね。東日本大震災の経験も手伝っているのではないでしょうか。
やっぱり気になるのは、「第1子出産前後の女性の継続就職率」。横ばいですね。。。
内閣府が実施した「ワーク・ライフ・バランスに関する意識調査」の結果によれば、就業継続の条件だと女性が考えているコトの上位は、「認可・認証保育園等に子どもを預けられるこ と」「配偶者の積極的なサポート」「休暇の取りやすさ」でした。新しい条件が出てきているわけではないので、女性が望むサポートが早く実現するようになるといいなと思います。
「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)レポート2013」には、今後に向けた課題と当面重点的に取り組むべき事項も、26ページに渡ってまとめられています。概要から「仕事と子育て等の両立支援」部分だけ抜粋させていただくと以下のとおりです。
情報源
ちなみに、一年前に出されたレポート2012では、数値目標の実現状況は以下のとおりでした。
関連情報へのリンク
- 内閣府 ‐ 「ワーク・ライフ・バランスに関する意識調査」結果速報について (PDFファイル)(2013年12月17日)
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