赤ちゃんの“命”を撮りたい
宮崎雅子さんは、命の誕生の瞬間を30年近く撮り続けてこられた写真家です。その宮崎さんの密着取材記事がNHK NEWS Webに掲載されています。紹介させていただきますね。『レンズを見つめる瞳』『「愛らしさ」を共有したい』の写真に映っている二人の赤ちゃん、かわいらしいですね。「みんな頑張って」という宮崎さんの気持ちが伝わってくるかのようです。
赤ちゃんの“命”を撮りたい NHKニュース (2013年12月9日)
宮崎さんの写真は、“命”を感じることができる写真だと私は思います。多くの方々に見ていただきたいな。とくにお母さん方に。妊婦さんの写真、出産を取り巻く様子をとらえた写真などを見ていると、命を授かったとき、赤ちゃんだった子どもを育てていたときの、自分のいろんな思いを再体験したような感じになるから。
そこ(GCU(=回復期治療室))で出会ったこの赤ちゃん。綿棒に含ませたミルクを飲む訓練をしていました。
管で酸素を補給していますが、固定するためのテープには花や猫の絵が描かれていました。 病院での撮影を続けている宮崎さんにとっては、なじみのある光景だといいます。
「赤ちゃんたちは、あくびをしたり、動いたり、本当にさまざまな表情を見せます。医療用のテープなどに施されている工夫には、家族へのメッセージが込められているのかもしれません。
「家族へのメッセージ」という部分を読んで、総合病院の小児科の病室で、医療用テープを見つめていた自分のことを、ふと思い出しました。私事で恐縮ですが、うちの子が0歳6か月だったとき、数日間、子どもが入院したことがありました。そのとき、点滴の針を固定するため、子どもの手には医療用のテープが巻かれていました。それが痛々しくて。その手を見つめながら、病室でずっと自分を責めていたのです。私が予防接種に連れて行かなければ、百日咳をうつされることなんてなかったのに、と。
その医療用テープに、もしも手書きで花や猫が描かれていたら? お医者様か看護師さんのどなたかの心遣いに、心が和んだかもしれませんね。それでもまだ、私は自分を責めただろうけど。
こんな感じに、当時の“自分”が、ズルズルと今の自分の前に引きずり出される感じ。嫌なことはできるだけ忘れて、前をみて、前へ前へと進んでいきたい気持ちに変わりはないけれど、頑張っていた自分を振り返るのも悪くないですね。たまには。
母親である私は、宮崎さんの写真から、そういうきっかけを頂くことが多い気がします。今回の記事でもまた、そうでした。
関連情報へのリンク
| Mother いのちが生まれる 写真集 宮崎 雅子 医学書院 2011-11-11 |
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