PM2.5、4~5月は濃度の上昇にご注意を!
微小粒子物質PM2.5は、冬から春に濃度が高くなりやすい傾向があるそうです。政府広報オンラインでは、「4~5月は濃度の上昇にご注意を!」と注意喚起しています。PM2.5とは何か、健康にどのような影響を及ぼすのか、自宅付近や勤務先付近のPM2.5濃度を知るにはどうすればよいのかなど、疑問に応えてくれる内容です。また、政府インターネットテレビの「PM2.5 大気汚染と健康への影響」では、政府広報オンラインと同じ情報を動画で得ることができます。PM2.5は、「呼吸器系や循環器系の病気をもつ人、お年寄りや子どもなどは影響を受けやすい」と考えられているとのこと。子どもを持つ保護者として、アンテナを高くしておきたいですね。
政府広報オンライン: 「PM2.5」4~5月は濃度の上昇にご注意を!健康に及ぼす影響と日常生活における注意点(2013年03月26日)
政府インターネットテレビ: PM2.5 大気汚染と健康への影響(2013年04月04日)(動画:10分37秒)
屋内のPM2.5の濃度は、屋外の約7割とのこと。特に根拠はなかったのですが、もっと低いのかと考えていました。考えを改めねば。
◆政府インターネットテレビの動画の概要
政府インターネットテレビの動画の概要は、以下のとおりです。10分ちょっとで一通り学べてしまいますので、お時間のない方にもいいかも。
- PM2.5とは、大気中に浮遊している粒子のうち、大きさが2.5マイクロメートル以下の粒子のこと。日本では「微小粒子物質」と呼ばれている。
- 「PM」とは、粒子状物質のParticulate Matterの頭文字。粒子の大きさが1000分の2.5mm以下。だから「2.5」。髪の毛の30分の1、スギ花粉の12分の1という小ささ。
- PM2.5には、様々な物質が含まれている。10ミクロン以上なら鼻で引っかかるけれど、10ミクロン以下なので肺に入ってくる。肺がんのリスクが高まることがわかっている。また、ぜんそく気管支炎などを起こすことがある。
- NASAの環境汚染地図によれば、PM2.5の濃度は北アフリカと中国が高い傾向がある。
- 環境省は、PM2.5の環境基準を平成21年に決めた。その内容は、
1年の平均が1立方メートルあたり15マイクログラム以下。1日の平均が1立方メートルあたり35マイクログラム以下。※マイクログラムは、100万分の1グラム。 - 今年の1月から2月にかけて、西日本でPM2.5の濃度が高くなりやすい傾向が見られた。どこから来たどんな物質が原因なのかを解明するために、数値シミュレーションを使った。その結果、中国上空の濃度の高いPM2.5の塊とつながっていることがわかった。
- 今年2月、政府はPM2.5の注意喚起のための暫定的な指針を出したとのこと。1立方メートルあたり70マイクログラムを超えた場合がレベルⅡ。レベルⅡが、自治体が注意喚起をする目安になっている。
- 屋内のPM2.5の濃度は、屋外の約7割。無用の外出を避け、窓を大きく開けないようにする。非常に細かい粒子も防げるマスクを使う。
◆余談:長さの単位について
政府インターネットテレビのPM2.5の動画では、長さの単位として「マイクロメートル」と「ミクロン」が使われています。どちらも同じ10のマイナス6乗メートルを表す単位です。マイクロメートルは、国際単位系(SI)の長さの単位。ミクロンの方が古く、現行の単位はマイクロメートルの方です。ご参考まで。
このブログの関連記事
- そらまめ君、PM2.5も監視中 (2013年03月08日)
関連情報へのリンク
« ショッピング&グルメチケット、頂きました☆ | トップページ | 「強い風」と「非常に強い風」はどのくらい違う? »
« ショッピング&グルメチケット、頂きました☆ | トップページ | 「強い風」と「非常に強い風」はどのくらい違う? »
コメント