ヤフー「在宅勤務禁止令」、本当の狙いは?
社員の在宅勤務を禁止しオフィスでの勤務を義務付ける方針を、米ヤフーが出したそうです。この「在宅勤務禁止令」は、意思疎通と連携を重視するための方針であり、グーグル出身のCEO(最高経営責任者)のマリッサ・メイヤーさんによるものとのこと。これには賛否両論あるようです。
「在宅勤務禁止令」によって、制度悪用者を一掃できるかもしれません。ですが、その一方で、生産性の高い社員が働き続けることができなくなる可能性もあると思います。両面性がありそうですね。在宅勤務が禁止されてオフィスで仕事するようになったら、生産性の低い人の生産性は高くなるのかしら。人によるかとは思いますが、場所ではなくもっと違うモノが変わらない限り、生産性は高くはならないんじゃないかしら。
ヤフーでは、勤務中の食事代を無料にしたりスマートフォンを社員に支給したりと、仕事に打ち込める制度も導入されてきているとのこと。これらはグーグルのような制度で羨ましいと考えてしまったのですが、ニュースサイトの記事をいくつか読んでみたところ、必ずしも社員の意識改革につながっていないようでした。会社の体質とか社風とかの問題かしら。
「在宅勤務禁止令」はヤフーの業績悪化を改善させる一方策となるのか、今後、様子をうかがいたいと思います。
ヤフーがメイヤーさんをCEOに選出したのは昨年7月。グーグルからヤフーに移ったことも話題でしたが、選出当時、妊娠7か月だったことも話題になりました。その後、出産2週間後には復職し、自費でオフィスに託児所を作ったそうです。トップキャリアの女性が家庭もあきらめずキャリアもあきらめないようにしようと思ったら、こういった選択が必要になるのでしょうね。諦めない姿勢はすごいなと思います。今回の在宅勤務禁止令は、そういったトップキャリアの女性の抱える課題の話とはまったく異なり、経営者としての判断なのだなぁと思いました。
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通達は、「最適の職場づくりに重要なのは意思疎通と連携だ。そのためには全員が出社し、席を並べて仕事をする必要がある」と説明。フルタイムの在宅勤務者には6月までに出社を義務付けるとしている。社員1万1500人のうち何人が対象になるのかは不明だが、遠隔地から勤務する社員は転居か辞職かの選択を迫られる可能性も考えられる。ヤフーは会社内部の話としてコメントしていない。
引用元: CNN.co.jp 米ヤフー、在宅勤務を禁止に 「意思疎通と連携」重視 (2013年02月26日
一部のヤフー社員は新たな方針について、本当に生産的の高い従業員と、会社の規則を悪用して自宅でサボっている従業員とを分別するためのフィルターなのではないかと言っている。おそらく、メイヤーは今回打ち出した在宅勤務禁止令を使って、会社に対する従業員のコミットメントを試すつもりなのだろう。そして、これは就業場所や就業体系にかかわらず、本当に信頼できる社員を見分ける手助けになるだろう。
引用元: ヤフーの「在宅勤務禁止令」、本当の狙いは何か - WIRED.jp (2013年03月01日)
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