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2013年3月 9日

『ロバート・キャパ/ゲルダ・タロー 二人の写真家』 ~最後まで見れなかった写真展~

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『ロバート・キャパ/ゲルダ・タロー 二人の写真家』写真展を観に行きました。最後の三分の一くらいは、展示されている写真を見ずに、展示室の真ん中を足早に歩きました。報道写真が私に与えたインパクトが大きく、展示を見続けるのが辛くなってしまったから。

ロバート・キャパ/ゲルダ・タロー 二人の写真家
 会場: 横浜美術館
 会期: 2013年1月26日~3月24日

「ロバート・キャパ」が架空の写真家だったことを、この写真展で初めて知りました。アンドレ・フリードマンとゲルダ・タローの二人が、写真の売り込みのために創り出した人物だったとのこと。

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展示は二部構成。PART1はゲルダ・タロー、PART2はロバート・キャパの写真・雑誌などが展示されていました。

女性初の戦場カメラマン・報道写真家と称されるゲルダ・タロー。彼女のカメラがとらえた女性兵士の写真。スペイン内戦の女性志願兵だということで、さらに胸にグッときました。

この写真展で一番いいなと感じたのは、展示されているのが写真だけでなく、その写真が掲載された雑誌や書籍も展示されていたことです。たとえば、かの有名な「崩れ落ちる戦士」の写真が掲載された「LIFE」(1937年7月12日号)を見ることができました。「LIFE」のこの写真が載っているページには、

DEATH IN SPAIN: THE CIVIL WAR HAS TAKEN 500,000 LIVES IN ONE YEAR

という見出しがつけられています。

また、Dデイ(1944年6月6日)の「ノルマンディー海岸、オマハ・ビーチ」の写真が、「ライフ」には6月19日号に、「ポスト」には6月24日に掲載されていたことを展示されていた雑誌から知りました。撮影からそれが出版されるまでの期間が想像以上に短かく、興味深く思いました。どんなルートで海を渡っていたのでしょうか。また同じ写真が異なる雑誌に掲載されていることにも興味を覚えました。

フォトグラフス―ロバート・キャパ写真集 ちょっとピンぼけ (文春文庫)

とっても考えさせられる展示でした。モノクロ写真だったから見れたけれど、カラー写真だったら目を背けていたことでしょう。

写真展の会場は横浜美術館。ランドマークタワーの近くにある建物です。

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下の写真は美術館の中の様子。右手奥に写っているスペースで、『ロバート・キャパ/ゲルダ・タロー 二人の写真家』写真展は開催されていました。神殿を彷彿させるような建物ですね。

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写真を撮っていい場所に制限があるとのこと。スタッフの方に確認しながら撮影させていただきました。

今回はCP+2013入場パスの割引を使いました。『ロバート・キャパ/ゲルダ・タロー 二人の写真家』写真展の一般の通常料金は1,100円ですが、これが700円になるのでとってもお得。CP+期間内でなくても割り引いていただけるなんて!太っ腹だと思います

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横浜美術館で開催中の 「ロバート・キャパ/ゲルダ・タロー 二人の写真家」展に行って来ました。 展覧会公式サイト ロバート・キャパ(本名、アンドレ・フリードマン 1913年〜1954年)と、ゲルダ・タロー(本名ゲルタ・ポホリレ 1910年〜1937年)の二人の写真展。しかし単なる二人展ではありません。 誰しもが知る「ロバート・キャパ」という写真家は、実はアンドレ・フリードマンとゲルダ・タロー(本名ゲルタ・ポホリレ)という男女二人が自分たちの写真を売り込む為に作り出した架空の名前... [続きを読む]

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