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2013年1月28日

子ども用プログラミング環境「Scratch」と「プログラミン」を使ってみました

米マサチューセッツ工科大学(MIT)のミッチェル・レズニック教授が、日本の小学生にプログラミングの授業を行ったという記事を、日経BPのITProのWebサイトで読みました。授業に使われたのはMITが開発した子ども用ビジュアルプログラミング環境「Scratch(スクラッチ)」。記事を読んで最初に思ったのは、これって文部科学省「プログラミン」に似ているのではないかしら、ということでした。

調べてみたところ、「プログラミン」よりも「Scratch」の方が歴史が古いようですね。

遅ればせながら、「Scratch」と「プログラミン」をちょっとずつ試してみました。

◆「Scratch」をインストール

まずは、「Scratch」をインストールします。下記URLにアクセスして「Download Scratch」をクリックします。
http://scratch.mit.edu/

Scratch01
Windows用のインストーラー「ScratchInstaller1.4.exe」を自分のパソコンにダウンロードします。Webブラウザによって表示が異なるようですが、IEではここで日本語表示になりました。

Scratch02

ダウンロードしたファイル「ScratchInstaller1.4.exe」を実行し、画面の指示に従いながらインストールします。

ダウンロードのページには「Windows 2000, XP, Vista, 7に対応」と書かれていましたが、FAQのページに「Operating System:  Windows 2000 or later」と書かれていましたので、Windows 8でも大丈夫だろうと考えて実行。問題なく、インストールそして起動できました。

◆「Scratch」、子どもが使ってみました

「Scratch」起動直後の初期画面は以下のような感じ。かわいいネコちゃん(スクラッチキャット)が表示されています。

Img01
起動したばかりのところに小学生の娘がやってきました。私のパソコンに表示されているネコちゃんを見て、「かわいいw これ何?使ってもいい?」と興味を持った様子。私がまだ使っていない状態でしたが、娘に使わせてみることにしました。

誰に何を教わるでもなく、左にあるアイコン(ブロック)を使ってネコちゃんを歩かせたり、ニャーと鳴かせてみたり。さらには、新しいスプライト(オブジェクト)を自分で作って動かしてみたり。私の出番はほとんどなし。

自分がやっていることが「オブジェクト指向プログラミング」だとは全く意識することなく、娘はプログラミングを楽しんでいました。

昔、私が作ったプログラムのソースコードが残っていたので、制御文の部分とネコちゃんを制御するアイコン(ブロック)を対比しながら簡単に説明してみたのですが、そんなことには全然興味はないみたい。。。スプライトに違う動作をさせることに熱中していました。

子どもには、説明はいらないのかもしれません。
子どもなら、それでいいんだと実感。

「ネコちゃんに何かをしてもらうにはどうすればいいのか」を考えることを通して、課題を解決するための手順、論理的な(構造的な、かな)考え方を身に着けるのにいいかも。それから、普段使っているソフトウェアが、どういう仕組みで動いているのかを、子どもが理解するのに役立つのではないかと思いました。

ちょっと使ってみただけですが、予想以上に「Scratch」は好印象でした。

◆「Scratch」、大人が使ってみました

子どもがパソコンから離れてくれたので、やっと私の番が来ました 「Scratch」に関するITProの以下の記事が参考になりそうだったので、まずは、これに倣い、おとうさんスイッチ的に「い(i)」と「う(u)」を作ってみました。

簡単だけど奥深い!Scratchプログラミングの魅力 - 簡単だけど奥深い!Scratchプログラミングの魅力:ITpro

※ おとうさんスイッチというのは、NHK Eテレの「ピタゴラスイッチ」に登場するアイテムです。ティッシュBOXに紙のスイッチを貼り付けて、アンテナ代わりにストローを立てて、おとうさんスイッチ(おとうさんを動かすリモコン)を作ります。たとえば、「あ」ボタンを子どもが押したら、お父さんは「あ」で始まる動作をしなければなりません。

画面はこんな感じになりました。

Img02

「i」キーを押すと、ネコちゃんが一回転します。
「u」キーを押すと、ネコちゃんがうーんと考えてくれます。

直観的に使えてわかりやすいなぁというのが率直な感想です。プログラミング言語を覚えるという、しきいの高さがなくなるかもしれないですね。

「Scratch」は、プログラム言語知識の必要性とプログラミング感がほとんどありませんでした。ですので、子どもの学習用のプログラミング環境としてはいいのではないかしら。

ここ何年もプログラミングしていませんでしたが、Scratchで久しぶりにプログラミングすることになったのでした。

◆「プログラミン」も使ってみました

文部科学省の「プログラミン」の存在はかなり前から知っていたのですが、試してみたことはありませんでした。ですので、この機会にと思って、少しだけ使ってみました。

保護者向けの説明によれば、『「プログラミン」は、プログラムを通じて、子どもたちに創ることの楽しさと、方法論を提供することを目的とした、ウェブサイト』とのこと。下記URLからアクセスできます。
http://www.mext.go.jp/programin/

Programin01
「プログラミンであそぶ」をクリックします。

Programin02

「プログラムをつくる」をクリックしてスタートします。

Programin03
下に並んでいるアイコンを使って、ワンちゃんに対する動作をプログラミングしていきます。

使い込んでいないので細かなところは分かりませんが、ササッと使ってみたところ、「プログラミン」は「Scratch」に似ていると感じました。「Scratch」と「プログラミン」って、何かどこかで通じているのかしら。調べてみたけれど、今日のところはわかりませんでした。

「プログラミン」は、「Scratch」と違ってインストールが不要です。Webサイトにアクセスすれば使えます。「Scratch」も次のバージョン2.0ではWebで使えるようになるそうですので、この点の違いもなくなるかも。

     ◇     ◇     ◇

以上、「Scratch」と「プログラミン」をちょっとずつ使ってみましたという記録の紹介でした。母娘ともに「Scratch」の方を面白く感じたので、また使ってみるんじゃないかと思います。

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