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2012年3月17日

映画ドラえもん『新・のび太と鉄人兵団』を観ました。

Dscf5656s映画ドラえもん「新・のび太と鉄人兵団 ~はばたけ 天使たち~」が、昨日、テレビで放映された。この映画は、1年前、子どもと一緒に、映画館で見た。子どもも大人も楽しめる作品だと思う。

あれから一年が経った。映画館で見たのは、公開初日の2011年3月5日。次の週の週末に、ブログに感想をアップしようとしていた。その記事は、下書きのまま、残っている。週末を前にした金曜日、2011年3月11日に東北地方太平洋沖地震が起きたからだ。

前置きが長くなったが、そんなわけで、一年前、書きかけていた記事を、テレビ放映をきっかけに、公開しようと考えた。

「映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団
  ~はばたけ 天使たち~」公式サイト

★以下の記事は、ネタバレの内容を含みます。これからご覧になる予定の方は、ご注意ください。

◆監督は寺本幸代さん

映画館で、かなり泣けました。監督は寺本幸代さん。寺本監督は、ドラえもん映画初の女性監督。「ちっちゃい子どもたちのアニメーションを作りたくて、この業界に入った」のだそうです。『のび太の新魔界大冒険』についで2作目。ここ何年かで、いいなと私が思ったドラえもん映画は、寺本監督の2本。ということは、なるほど、寺本監督のドラえもん映画が私はイイらしいです。

◆3つの星が表わすものは?

ロボットのピッポが歌う歌が、ココロに響きました。この歌に登場する「愛、願い、思う」の三つと、メカトピアのロボットたちの心を成す3つの星。これ、関係があるんだと思います。これが、この映画の柱ではないかと。

ピッポの歌は、覚えている範囲では以下のとおり。

一つめは
私とあなたは一つ

二つめは 願い
私は私 あなたはあなた

三つめは 想う
私はなに?あなたはなぁに?

これって、絆とか思いやりの気持ちだと思う。
ロボットと人間。人と人。

東日本大震災が起きてから、「絆」という言葉を、以前よりも耳にするようになりました。映画は震災前に完成しているけれど、映画には「絆」が描かれています。震災があったからというわけではなく、思いやる気持ちやつながりを意識することは、大切なのですよね。いつだって。

幸本監督によれば、ロボットの胸にある3つの星の意味は、以下のとおり。

メカトピアのロボットたちが持つ心の象徴として、3つの星というものを考えたんです。3つの星は「感情・欲望・思考」を表しています。かつてリルルは、傷ついたピッポのために自分の星をひとつ分け与えています。だから二人はテレパシーでつながっているんですね。

…略… 最後にリルルは自分の星をアムとイムに入れようとしますが、ピッポにあげたぶんひとつたりないことに気がつきます。けれど……。

…略… リルルが受け取った「思いやりの心」がアムとイムに伝わり、それが後々のメカトピアにも受け継がれていけば…。そんな願いが、あのシーンには込められているんです。

引用元: SPECIAL INTERVIEW 寺本幸代監督 - ドラえもんチャンネル

一つ足りない星。
最後のシーン、グッと来ますよね。
ロボットのリルルと、人間のしずかちゃん。
ロボットのポッポと、人間ののび太くん。

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アイザック・アシュモフ氏のロボットシリーズ「鋼鉄都市」に書かれている「C/Fe(シー・フィー)」社会を連想しました。CとFeは、炭素と鉄分の化学記号。人間とロボットを表わしていて、双方が平等な文化・社会を意味する言葉です。

メカトピアのロボットたちの心を成す3つの星とは、ちょっと違いそうだけれど、「3つ」と「ロボット」から、ロボット工学三原則(ロボット三原則)を連想させられました。ロボット工学三原則を示したアシュモフ氏へのオマージュなのかも。ね。

『ロボット工学三原則』

第一条 ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。

第二条 ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。

第三条 ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない。

引用元: ロボット工学三原則 - Wikipedia

ここまでが、映画の主な感想です。

◆まんが

「のび太と鉄人兵団は、1986年にも映画化されています。2011年の「映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団」は、そのリメイクです。昔の映画は、私は見たことがありません。でも、本で読んだことがありました。たぶん、実家の本棚にあったのを読んだのだと思います。最後のリルルのシーン、覚えていたから。

それを、映画、見ている途中に、思い出したのでした(苦笑)

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◆最後に

最後に、入場者全員プレゼントを、ちょっとご紹介。プレゼントは「変身ザンダドラ」でした。映画で登場する「ザンダクロス」のドラえもん版ですね(^^; 映画に登場する巨大ロボットのザンダクロスは空を飛ぶけれど、ザンダドラは足の部分にタイヤがついていて、床を走らせることができます。楽しいけれど、男の子向き。

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ザンダクロスは、ガンダムのイメージがあります。子どもと一緒に映画を見ている保護者も楽しめるようにってことだと思います。余談ですが、私はシャアが好き

日経電子版に、映画ドラえもんの「大人の見方」が載っています。以下のリンクをたどってみてくださいね。

『新・のび太と鉄人兵団』寺本幸代監督に聞く 大人の見方  映画・エンタメガイド インタビュー - 日経電子版

     ◇     ◇     ◇

毎年、この時期、ドラえもん映画を、子どもと一緒に見に行っています。今年も行くことになるのかしら。

関連情報へのリンク

友達の唄 友達の唄
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コメント

これは映画館で見てないので、TVで見ましたがちょっと泣けましたね。
「ロボットと人間の共存」って、たしか私が小学生だった頃のSFまんがのテーマの1つだったような気がするんですが。

私は、歴史を変えてしまうことで自分たちは存在しなくなってしまうかもしれないのに、争いを繰り返すロボット兵団たちを止めたくてリルルが行動するシーンがとても印象に残りました。
リルルもピッポもあの形としては存在しないことになってしまった(歴史が変わったから)けれど、違う形できっと存在しているんだ、と、私ものび太君みたいな気持ちになりましたね。

ドラえもんの映画って、大人として改めて見ると深いなぁと思います。

★ことなりままっちさん
リルルの行動するシーンは、ヒシヒシと私の胸にもくるものがありました。
大人としてみるドラえもん映画。深いなぁって思う作品もいくつかありますよね。「新・のび太と鉄人兵団」はその一つです。ここ数年、子どもと一緒に映画館でドラえもんを観ていますが、毎年、付き添い保護者の私も、何かを期待して観ているように思います。

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