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2012年3月 4日

子どもの預け先が決まらず、仕事や再就職を諦めた母親は58.6%

ベネッセ次世代育成研究所の「2009年~2011年 首都圏“待機児童”レポート」によれば、子どもの預け先が4月時点で決まらず、仕事や再就職を諦め、自分で子どもの世話をすることにした母親は、2011年の調査では、認可保育園に入園申請した母親の58.6%だったそうだ。この調査の対象は、東京・神奈川・埼玉・千葉。待機児童数は全国的には減少してきているとはいえ、首都圏ではそうではないようだ。

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グラフの出典: 「子育てトレンド調査 第5回」2009年~2011年 首都圏“待機児童”レポート - ベネッセ次世代育成研究所

3月2日、幼稚園と保育所を一体化した「総合こども園」の創設を柱とする「新たな子育て支援制度案」が、政府の少子化社会対策会議で正式決定された。消費増税に合わせて導入されるとのこと。この件に関し、小宮山厚生労働相の、幼稚園まですべて一体化施設に移行するには「10年ぐらいかかる」とのコメントが紹介されていた。

幼保一体化は定員割れの幼稚園を活用した保育所待機児童解消策でもある。01年度に2万1000人だった待機児童数は11年4月に2万5000人を超え、対策は待ったなしだ。しかし小宮山洋子厚生労働相は2日、幼稚園まですべて一体化施設に移行するには「10年ぐらいかかる」との見通しを示した。
引用元: 子ども・子育て新システム:「こども園」法案骨子決定 待機児童解消、見通せず - 毎日jp(2012年03月03日)

10年。今0歳の子どもは、10年経てば小学4年生だ。

今、助けてほしい保護者は、
この支援制度案では助からない。

「子ども・子育て新システム検討会議」について - 内閣府

ベネッセ次世代育成研究所の調査結果には、預け先が多様化していることも表れている。以下のグラフの2011年部分を見ると、自治体の助成を受けている認可外保育所、幼稚園などの割合が、増えてきていることがうかがえる。

Img2012030402

認可保育所に入れなかったら、認可外保育所に預けて復職してしまい、認可保育所の空きを待つ方法は、私が保育所待機児童の保護者になったときに、保育園の先生に教えてもらった方法だ。

うちの子どもの場合は、育休期間を1カ月延長することで、認可保育園に入園できたのでラッキーだった。育休期間の延長は1回しかできなかったから、もし1ヶ月後に認可保育園に入園できなかったら、本当に認可外保育所に預けるつもりだった。毎日が、認可外保育所の情報収集だった。

我が家の子どもたちは保育園に通う年齢を過ぎてしまっている。だから、保育所待機児童数の増減とか、待機児童解消策とか、直接は私には関係なくなっている。でも、知人、友人、同僚、親戚など、同じ時代に子育てしている仲間がいる。自分の通ってきた道を振り返っても、他人事には思えない。

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