「iCloud」、日本の商標登録は?
「iCloud」という商標の使用について、アップルが訴えられたというニュースが、報じられていました。これは、アメリカでの出来事です。では、日本での「iCloud」商標登録はどうなっているのでしょうか。ちょっと調べてみました。
商標の検索には、「特許電子図書館」の「初心者向け検索」を使ってみました。使い方は、『商標検索したいときは「特許電子図書館」へ』の記事で紹介していますので、気になる方は、試してみてくださいね。
商標「iCloud」の検索結果は、以下のとおり。
日本では、GMOホスティング&セキュリティ株式会社が商標の権利をお持ちのようですね。商標の対象分野を表している「商品及び役務の区分並びに指定商品又は指定役務」は、9,35,38,42とのこと。引用させていただくと、以下のとおりです。
【商品及び役務の区分並びに指定商品又は指定役務】
9 通信ネットワークを通じてダウンロード可能なコンピュータプログラム,通信ネットワークを通じてダウンロード可能な音声・音楽・画像・動画・映像,電子出版物,コンピュータプログラムを記憶させた磁気ディスク・磁気テープ・光ディスク・CD-ROM・半導体メモリその他の記録媒体,録画済みビデオディスク・録画済みデジタルビデオディスク及びビデオテープ,電気通信機械器具,電子応用機械器具及びその部品 35 ドメイン名登録申請事務手続の事務処理代行,広告,経営の診断および指導,市場調査,商品の販売に関する情報の提供,コンピュータによるデータ入力及びデータ管理に関する事務の代行,コンピュータによるファイルの管理(電子計算機データベースに蓄積された電子データの管理を含む。),事業の管理及びこれに関するコンサルティング,電子商取引に係る事業の管理・運営に関するコンサルティング,電気通信ネットワーク及びコンピュータネットワークの運営に関する事業の管理に関するコンサルティング,インターネットに接続されたコンピュータサーバー内の情報構築・編集の代行,サーバーコンピュータの操作に関する運用管理に関するコンサルティング 38 電子計算機端末による通信,データを暗号化して行うデータ通信,電子掲示板による通信,プロバイダーによる電子計算機端末による通信ネットワークへの接続の提供 42 デザインの考案,電子計算機のプログラムの設計・作成または保守,電子計算機端末による通信網に接続される通信機能付き電子計算機(中央処理装置および電子計算機用プログラムを記憶させた電子回路・磁気ディスク・磁気テープその他の周辺機器を含む。)の貸与,インターネットサーバの貸与,インターネットサイトに関する使用状況およびその統計に関する情報の提供,インターネットにおけるホームページの設計・作成・保守,…略…
対象分野が違っていれば、同じ商標を使うことができます。上の例の場合だと、アップル社が先日発表した「iCloud」と、対象分野がかぶっていそうな気がするのですが(^^;
そういえば、同じようなことが、「iPad」のときもありました。あのときは、富士通が「iPad」の商標を持っていて、、、という話だったような。
アップル、「iCloud」の名称使用で訴えられる
アリゾナ州フェニックスに本拠を置くVoIPプロバイダーのiCloud Communicationsは米国時間6月9日、Appleが同社の名称を模倣し、競合製品のあいだに混乱を引き起こしているとして、アリゾナ州の連邦地方裁判所にAppleを提訴した。
iCloud Communicationsは、Appleが「iCloud」という商標を使用しようとしている商品やサービスはiCloud Communicationsが2005年に創業して以来、iCloudの商標の下で提供してきた商品やサービスと同一かもしくは密接に関連していると述べている。
引用元: CNET Japan(2011年06月13日)
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関連情報へのリンク
- 「iPad」の商標はどうなる? 富士通も米で出願 - ITmedia News(2010年01月28日)
- 特許電子図書館
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