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2011年4月23日

名嘉睦稔「地球交響曲展」

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名嘉睦稔「地球交響曲展」開催中の Island Gallery(京橋)に行きました。やっぱり本物の持つチカラは凄いなぁ。力強い作品に元気を頂きました。

名嘉睦稔「地球交響曲展」
  http://islandgallery.jp/3478
 会期: 2011年4月16日(土)~30日(土)
      11時-19時 会期中無休
 会場: Island Gallery
      東京都中央区京橋1-5-5 B1
      phone:03-3517-2125
 Twitter: http://twitter.com/islandgallery

今回のメイン展示作品は、名嘉睦稔さんの超大作「地球交響曲」。映画「地球交響曲第四番」のメインビジュアルとして使われた作品です。映画「地球交響曲第四番」は、21世紀に生まれ育つ子どもたちへのガイアからの贈り物。畳三畳大の作品からは、そのメッセージが伝わってくるかのようでした。震災でいろいろあるけれど、「地球交響曲」を見て、地球の、この大地の上で生きていくのだということを、再び意識しました。

映画と版画。そして、映画挿入曲。別々でも楽しめますが、あわせて楽しむと、ぐっと奥行きが出て深まるかも。私がそう考える理由を、以下で紹介させていただきますね。長文になってしまったので、お時間のあるときにでもお読みくださいね。

◆出会いは9年半前

私が「地球交響曲」を知ったのは、 2001年の秋、ボクネンズアート東京(現在の Island Gallery )に初めてうかがった時でした。 入り口を入ってすぐ、「地球交響曲第四番」の映画のチラシを見つけたのです。 そして、ギャラリーの奥へと進んでみると、そこに展示されていたのが版画 「地球交響曲」だったのです。しかも、このとき、版画「夜間飛行」(TINGARAのアルバム「さきよだ」のジャケット裏面に使われています。)も展示されていたのでした。

壁面いっぱいに、赤のイメージの「地球交響曲」。
その反対の壁には、青のイメージの「夜間飛行」。
他の何かとは比べようがない、作品の持つ力強さに圧倒され、ギャラリーの真ん中で動けなくなりました。

後で調べたところ、私がギャラリーにうかがったのは、どうやら、2001年の「ガイアシンフォニー第四番 公開記念展」の開催期間中だったようです。当時、新橋の大学病院に身近な人が入院していました。睦稔さんの版画を見たら元気でるかも、と考えて、保育園児だった息子を連れ、病院に向かう前に、ギャラリーに立ち寄ったのでした。展覧会が開催されていることは知らなかったので、ホント、タイミングよかったんだと思います。

あれから9年半。この春、「地球交響曲」が再び、展示されるときき、京橋への向かったのでした。

◆映画「地球交響曲第四番」

0702040002s版画「地球交響曲」は、映画「地球交響曲第四番」のメインビジュアルとして使われた作品です。

映画「地球交響曲(ガイアシンフォニー)」は、いろんな分野で地球(ガイア)と語り合ってきた人たちを記録し伝えているドキュメンタリー映画です。現在、自主上映にて公開中。龍村仁監督作品です。

その4作目となる「地球交響曲第四番」には、睦稔さんも出演されています。睦稔さんが「地球交響曲」を制作したときの迫力のある様子も収められているんですよ。睦稔さんの制作風景は、迫力があって、凄くて、ビリビリします。私、初めて見たとき、涙が出てきました。

映画の予告編は、YouTubeで見ることができます。予告編でも、制作風景を見れますので、興味のあるかたは下記URLにアクセスしてみてくださいね。

YouTube - 地球交響曲第四番 予告

「地球交響曲第四番」は、“21世紀に生まれ育つ子供たちのために”というテーマで制作されました。ガイア理論の創始者であるジェームズ・ラブロック氏も出演されており、出演者の皆さんが“21世紀に生まれ育つ子供たちのために”メッセージを送ってくれています。

今、子供たちと接している大人が見せる、
いかに生きているか、
生きていくかという姿そのものが
メッセージなのです。

                 ──龍村 仁(監督)

引用元と右上の写真:
 地球交響曲第四番パンフレット

  • GAIA SYMPHONY Official Website
    「地球交響曲(ガイア・シンフォニー)」のオフィシャルサイトです。上映会情報もオフィシャルサイトで入手できます。お近くの都市で上映会がないか、探してみてもいいかも。

◆挿入曲の作詞・作曲も睦稔さん

映画の中では触れられていなかったと思いますが、「地球交響曲第四番」の映画には、睦稔さんが作詞・作曲した曲が2曲使われています。TINGARAの『夜間飛行』と『星ぬ子守唄』がその曲です。

『夜間飛行』

『夜間飛行』は、満天の星の下、ボクネンさんが即興で作った曲をベースにして創られた、TINGARAの最初のオリジナル曲なのだそうです。1999年にリリースされたTINGARAのファーストアルバム「天河原」の1曲目、2004年のアルバム「うなさか」の11曲目として収録されています。 B00005IGMZ

『夜間飛行』が生み出されるまでの、ファン必読・必聴のエピソードは、TINGARAのオフィシャルサイトでTsugumiさんが語ってくださっています。興味のある方は、下記のリンクからお読みくださいね(^^)

地球交響曲第四番の中で『夜間飛行』が流れた時、胸にグッときて、また、泣けました。

『夜間飛行』という曲は、私にとっては、思い入れのある特別な曲です。2005年12月、天王洲アイルのアートスフィアで行われたTINGARAコンサートに行きました。その翌日の朝、目覚めたときに、私の頭の中に流れていた曲が、『夜間飛行』だったから。この頃の私は『神々の時間』が一番好きだったのにね。

上でも書きましたが、版画「夜間飛行」は、TINGARAのアルバム「さきよだ」のジャケット裏面に使われています。版画は絶版になっているため、私はアルバム「さきよだ」でいつも観ています。

『星ぬ子守唄』

地球交響曲第四番のエンディングテーマとして使われているのが『星ぬ子守唄』です。映画の公開と同じ年に出されたアルバム「さきよだ」に収録されています。 B00005L9AG

『星ぬ子守唄』に関するエピソードは、TINGARAオフィシャルサイトで以下のように紹介されています。

同じ頃、ガイアシンフォニーNO.4に睦稔さんの出演が決まりました。
そこで私たちは、新たな試みに出ました。
気分の乗っているときに睦稔さんが口ずさむ即興の唄を、TINGARAでアレンジして楽曲に仕上げ、ガイアシンフォニーのエンディングをボクネン色で彩ろう、というもの。これが「星ぬ子守唄」です。
引用元: 続・光さんさん の話 - site TINGARA

「星ぬ子守唄」は、今生きている子どもたちだけでなく、親より先に死んでしまった子どもの魂にも向けた子守歌なのだそうです。

それを知った時、ハッと気付きました。
この映画のメインビジュアルとしても使われているボクネンさんの版画作品「地球交響曲」に、子どもが描かれていることに。
映画の後半、ボクネンさんが涙するシーンで、ボクネンさんが語っていたのが、たしか、親よりも先に逝ってしまった子どもの話だったことに。

版画だけでなく、曲からも、映像からも。ドーンと、メッセージが私の中に落ちてきたように感じました。そして、ググッと世界が押し広げられたように感じました。

※過去記事を再構成し、加筆しています。
  長文になっちゃった(^^;

◆まとめ

というわけで、「地球交響曲」の第四番は、映画と版画、そして、映画挿入曲を、あわせて楽しむといいのではないかと思います。つながりがあるから。

Island Galleryに行ったのは、とっても久しぶり。お仕事帰りに寄らせていただきました。

今回、ギャラリーを主宰する、TINGARAのHIDEO ISHIJIMA(イシジマ ヒデオ)さんにお会いすることができました(^^) スタッフのsaoriさん、mikiさんにお会いするのも久しぶり。新スタッフのeriさんにも、やっと会うことができました!よい時間を過ごさせていただきました。

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コメント

素晴らしい記事をアップしてくださってありがとうございます。
時の経つのは、本当に早いですねー。
もう9年以上もですか~~。
あの頃と違うイメージでまた楽しんで頂けてたようで嬉しく思います。

私もガイアシンフォニーを観て、睦稔さんの世界に強く魅せられたものです。こうして、全てをつなげて書いてくださり、とても嬉しく、有り難かったです。
同じように、睦稔さんの世界に惹かれてしまった大切な友人に、この書いて下さった記事を早速紹介したいと思います! ありがとうございました。

★miki@islandgalleryさん
コメント、ありがとうございました☆
「地球交響曲」をまた観ることができて、本当にうれしく思いました(^^) また、うかがいますね。

★一凛堂さん
お返事が遅くなってしまいました。ごめんなさい。コメント、うれしく読ませていただきました。お気持ち、伝えてくださって、ありがとうございました。
睦稔さんの展覧会、またあるといいですね。楽しみに待ちたいと思います。

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