父親が育休を取得しない理由は?~第2回 乳幼児の父親についての調査~
ベネッセ次世代育成研究所から公開された「第2回 乳幼児の父親についての調査」の結果によれば、育児休業制度を利用したした父親は、ちょっぴり増えたようです。2005年の第1回調査では2.4%だったのが、2009年の第2回調査では3.9%に。ほとんど変わっていないような。
第2回 乳幼児の父親についての調査
- ベネッセ次世代育成研究所
ちょっぴり増えてはいるのですが、「利用したいけれど利用できなかった」「利用しようと思わなかったし、利用しなかった」と回答した人の合計は、96.1%。つまり、ほとんどの父親が、育児休業制度を利用しなかった/利用できなかったようです。
2年前、2007年の12月に「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章」と「仕事と生活の調和推進のための行動指針」が設けられました。このときに示された14の数値目標の中に、「男性の育児休業取得率」があります。
「男性の育児休業取得率」の数値目標
現状:0.50%→5年後: 5%→10年後:10%
この数値目標達成のために、男性の育児休業制度の利用率をアップさせるための取り組みがなされてきてはいるのですが、まだまだなのかも。
父親が育児休業制度を取得しない理由のトップ3は、以下のとおり。
順位 | 取得しない理由 | 第1回調査 (2005年) |
第2回調査 (2009年) |
1位 | 職場に 迷惑をかけるから |
31.2% | 36.1% |
2位 | 忙しくて とれそうもないから |
31.0% | 31.2% |
3位 | 前例がないから | 24.5% | 23.9% |
情報源: 第2回 乳幼児の父親についての調査
トップ3の結果は、第1回調査も第2回調査も同じ顔ぶれ。1位の「職場に迷惑をかけるから」の割合が、31.2%から36.1%にアップしているのが、気になりました。
先日、聴講したダイバーシティ講演で聴いた、
「企業のトップは旗を振るが、
現場に行けば行くほど、抵抗感がしみついている」
との話を思い出しちゃった。
制度はできたけれど、
育休を取りやすいか否かが、やっぱり課題なのかも。
「職場に迷惑をかけるから」という理由で、育児休業制度を利用しないことは、男性の方が、女性よりもはるかに簡単にできるコトではないでしょうか。女性の場合、「職場に迷惑をかけるから」と思っても、少なくとも産後休暇は、取らなければならないのですから。。。
関連情報へのリンク
- ベネッセ次世代育成研究所
- ベネッセコーポレーション プレスリリース
「第2回 乳幼児の父親についての調査」 父親の家事・育児参加、4年前と比べ進まず 育児費用・教育費用の不安も拡大(2009年12月11日)
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