« 情報処理技術者試験の結果 | トップページ | 小室淑恵さんにお会いしました☆ »

2009年7月10日

育休取得で「ゼロクリア」は多くの会社にある?!

セミナーのパネルディスカッションを聴いていて、涙が出てしまうとは。

「ヒューマンキャピタル2009」の「女性活用・育成セミナー」を、聴講することができました。会場は、東京国際フォーラム。経済評論家の勝間和代さんが基調講演されるということもあり、会場内は満席。会場の外には、事前申し込みされていない方々の長い列ができていました。会場内の3方向の壁にそって、ずらりと立ち見が出るくらいの盛況でした。

会場に私が到着したのはセミナー開始の5分前。後ろの方の席に、なんとか座ることができました。事前申し込みしていても、座れなかった人もいたようです。

日経WOMAN 女性活用・育成セミナー
ダイバーシティ時代の女性活用と組織マネジメント


●講演内容
危機的な状況を脱し、継続的に成長するためには、現在、組織にいる多様な人材を生かし、個々人のパフォーマンスを最大限に上げて、企業・組織の力を高めていくことが不可欠です。このトラックでは、ダイバーシティがなぜ今こそ必要なのかを明らかにし、ダイバーシティをキーワードに業績を伸ばす代表的なグローバル企業のトップ、さらに先駆的企業4社の女性リーダーを招き、講演とパネルディスカッションで、組織活性のためのダイバーシティマネジメントの効果的な施策を明らかにします。
引用元: ヒューマンキャピタル2009 -企業の人材-組織戦略のための専門イベント-

「ヒューマンキャピタル2009」のターゲットは、“企業経営者・管理職、人事・総務担当者”。一般従業員ではありません。ですので、講演者・パネラーの皆さんからは、企業のトップに向けたメッセージ、企業の人事担当者に向けたメッセージが発信されていました。

セミナーの内容は、以下のとおり。

  1. 基調講演(1)
    今こそ成長のキーワードに
    ~ダイバーシティと女性活用~
    経済評論家・公認会計士 勝間 和代 氏
  2. 基調講演(2)
    多様性を組織の力に
    ~一人ひとりが違いを強みに貢献できる環境をつくるには~
    P&G 代表取締役社長 桐山 一憲 氏
  3. パネルディスカッション
    先駆的企業にみるダイバーシティマネジメント ~その効果と課題~

涙が出てしまったのは、パネルディスカッションでパネリストを務められた、NTTコミュニケーションズ 取締役 法人事業本部 チャネル営業本部長 小林 洋子さんの以下の話をお聞きしたとき。

  (企業のトップ・企業の人事担当者に向けて)

  • 昇格ルールは、マジョリティである男性のために有利になっていないか、今のルールで、マイノリティである女性が昇格できるか確認をしてほしい。育休を取得すると、それまでの積み重ねがゼロクリアされてしまう会社は多いのでは?
  • 育休取得者のサポートだけでなく、育休取得者のいる職場へのサポートができているか、確認してほしい。
  • 管理職が、男性の部下を指導するのと同様に、女性の部下を指導できているか。男性には飲み会の場なので伝えることができる暗黙知を、女性部下にも伝えることができているか。
  • 女性部下は、何事も前向きにとらえること。チャンスはつかんでみること。くいついてみること。

小林さんは先駆的企業の本部長という立場にいらっしゃる方。そういった立場にいらっしゃる方が、企業の抱えるこれらの課題を認識してくださっていることにグッときました。これらの課題のために、涙をのんでいる女性は結構いるのではないでしょうか(推測)。そして、セミナーに参加していた、企業のトップ・企業の人事担当者に向けて「確認してほしい」「改善してほしい」と語っていただけたことに、ウルッときてしまいました。「ゼロクリア」は、多くの会社にあるという話は、驚きでした。

「女性部下は、何事も前向きにとらえること。」 うん。これも大切ですよね。気持ちを新たにすることができました。

よいセミナーを聴講することができました。直前まで参加できるか微妙だったので、参加できたことに感謝を。勝間さんと桐山社長の基調講演、パネルディスカッションの他の部分、そして展示からも学ぶことが多いイベント参加となりました。いくつかの記事に分かれてしまいますが、お伝えできればと思います。

このブログの関連記事

« 情報処理技術者試験の結果 | トップページ | 小室淑恵さんにお会いしました☆ »

コメント

こんにちは。初めてコメントさせてもらいます。
私が勤めている会社も以前はゼロクリアでした。
家庭の事情で短時間勤務をさせてもらったり、育児で休職したり。制度は充実しているので、利用できる環境もありがたいのですが。制度を利用し、休職するとゼロクリア。昇級は後輩の子たちに抜かされて行きました。
いい評価が続き、次回は昇級かというときに妊娠・出産し、今は、育休中です。
昇級昇格のゼロクリアはなくなったというけれど、ホントにそうか不安です。
育休明けも、昇級前とは違う部署へ配属されるし…。モチベーションを維持するのに苦労します。
長々とすみません。

それまでの積み重ねが、育休取得でクリアされてしまうのって、悔しいですよね。お勤めの会社では、昇給昇格のゼロクリアがなくなったのですね。よかったですね。これから育休取得をする後輩の方々は、これまでの先輩の方々のようにゼロクリアに涙を飲むことはなくなるのでしょうね。
今回記事にさせていただいたパネルディスカッションを聞いていて、涙が出てしまったのは私だけではなかったことを、後で知りました。元気を出して頂けるかどうかわかりませんが、仲間は結構いそうだっていうことは言えるんじゃないかと思います。同じような境遇の仲間の存在を知っているということはありがたいことで、仲間と同じように自分も頑張れる気がしちゃいます。
二人目を産んでからは「お互い、頑張ろうね」って言いにくくなりました。「お互い、頑張りすぎないように頑張ろうね」って言うことにしました。これ、弟が私にくれた言葉だったのですが、こちらの言葉の方がずっと、適切だなと感じています。いろいろあるけれど、頑張りすぎないように頑張っていきましょう(^^)
コメント、ありがとうございました!

私もこのパネルディスを聞いて、涙ぐんでしまった一人です。なぜなのかを自問しませんでしたが、windyさんの言葉で「共感された」ことが心を打ったのだと合点が行きました。やはり女性のトップが増えると社会が変わっていくことを感じます。もっとライフを大事にする社会へ・・・。
いい講義録ありがとうございました。

★ゆうたろべえさん
ゆうたろべえさんのブログの記事を、あの日のパネルディスカッションの様子を思い出しながら、読ませていただきました。

気持ちを理解してくれている人がいるんだなと思ったら、いろんな思いがグッとでてきてしまって、涙ぐんでしまったのかもしれないです。

> 女性のトップが増えると社会が変わっていくことを感じます。

私もそのように感じました。
コメント、ありがとうございました。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 育休取得で「ゼロクリア」は多くの会社にある?!:

« 情報処理技術者試験の結果 | トップページ | 小室淑恵さんにお会いしました☆ »