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2009年2月21日

テクニカルコミュニケーション技術検定試験を受験してきました

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先週末、「テクニカルコミュニケーション技術検定試験(TC技術検定)」を受験してきました。会場は、新宿の工学院大学。

◆受験目的

テクニカルライティング技術について、ある一定以上の力があるかどうかをみるのがこの検定試験。初級・上級があります。私が受験したのは上級試験。上級試験は、マニュアル一冊を、自分のチカラで仕上げることができるかどうかをみるものです。私が知っている範囲では、こういったスキルをテストしてくれるのは、「TC技術検定」だけ。マニュアルや技術文書などの執筆担当者が主な受験対象者。マニュアルの企画・構成、編集、評価の関係者も対象です。

私が会社で担当させていただいている仕事の一つがマニュアル開発。マニュアル全体の内容や進行を管理するディレクターが、私の立ち位置です。最近は、執筆はほとんど担当しなくなりましたが、企画・構成に携わる人間として、今回受験しました。

◆テクニカルコミュニケーション技術とは

テクニカルコミュニケーション技術とは、どのような技術を指すのでしょうか。テクニカルコミュニケーター協会作成のテキストから引用して紹介します。

テクニカルコミュニケーション技術とは
製品の機能や使用方法あるいはサービスの内容などについて、必要な情報を分かりやすく、正確に伝える技術をテクニカルコミュニケーション技術と言います。…略…

テクニカルライティングとは
テクニカルコミュニケーション技術の中で、文章表現を中心とした方法で、必要な情報をわかりやすく、正確に伝える技術を言います。テクニカルライティング技術を持った人をテクニカルライターと呼びます。

引用元: マニュアルライティング テクニカルコミュニケーション技術検定 テクニカルライティング技術分野受験対策テキスト P.2,3 TC協会出版事業部 2004年12月発行

◆受験勉強

この試験の場合、受験対策テキストがバイブルです。まず一回読む、一か月前に読む、一週間前に読むというふうに、最低3回は読んだ方がいいとききました。テキストは、テクニカルコミュニケーター協会(TC協会)に申し込んで入手します。
テクニカルコミュニケーター協会

日本語文法部分の知識を補うためには、中学生の文法の参考書がいいかも。

テスト対策としてではなく、文書を書く人の基礎知識として、知っておいた方がいいこととして、以下があります。テスト前には一読を。

4822207978プログラマ・SE・プロマネ向けには、「SEを極める 仕事に役立つ文章作成術―百戦錬磨のプロマネが伝授するドキュメント作成の極意」がオススメです。著者は福田修さん。本業は、テクニカルライターではなく、プロマネ(プロジェクト管理者)なのだそうです。文章力のないプロジェクトメンバの書く文章を直している時間が、福田さんの仕事時間全体の3割もあったことから、本をお書きになったのだとか。

◆感想

試験の感想ですが、うーん、なんといってよいのやら。受かるかもしれないし、受からないかもしれないです 学科試験の方はたぶん大丈夫ですが、実技試験の方が微妙かも。テクニカルライティングのスキルを測定するのは、なかなか難しいと思います。もしかしたら問題作成側も頭を悩ませているのかも、と思える内容の出題もありました。だからというわけではないけれど、合格は微妙かも。

テクニカルライティングの勉強は、マニュアル担当者だけでなく、プログラムの設計担当者や開発担当者、サポート担当者、拡販担当者なども、身につけてほしい技術です。私の場合、幸運なことに、会社の新人教育の中にテクニカルライティングのカリキュラムがあり、基本を身につけることができました。「幸運なことに」と書きましたが、テクニカルライティングを身につける機会も、大切さを知る機会もほとんどない、というのが現状みたいです。

その現状を知って以来、数年前から折りを見ては、文章力アップのための情報提供を、周囲の方々に行ってきているつもり。そのせいかはわからないけれど、テクニカルライティング技術の重要性を説いてくれる味方が増えました!これは収穫。これからもこのアクションは継続します。

TC技術検定は、私の会社では、業務で必要であると認められている検定の一つです。ですので、TC技術検定の存在も、テクニカルコミュニケーション技術の必要性を認識してもらうために役立っています(^^)

2009年度から、TC検定は新しい枠組みで実施されるそうですので要チェック。適した試験があれば、また受験してみたいと思います。何よりも、自己啓発として。
TC技術検定の新しい枠組み - TC協会

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