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2008年7月29日

女性の7割が就業する国、オランダ

結婚・出産・育児を機に仕事を辞めてしまう女性が7割である日本。それに対し、オランダは、女性の7割が働いているのだそうです。
オランダは以前は日本と同様に、「女性は家庭、男性は仕事」という風潮が強かったのだとか。そのオランダが克服できたのであれば、もしかしたら日本も克服できるのでは?NBOnlineの「働く女性のリアルレポート」に掲載されている記事は、大変興味深いものでした。

以下で、引用して紹介させていただきます。

では、女性をどうやって労働市場に呼び込んだのか? オランダの最大の特徴。それはパートタイム社会ということ。実は、オランダ女性の75%が、週34時間以下で働くパートタイム社員で、週5日働くフルタイムの女性は少数派だ。
とはいえオランダのパートタイムは、日本とは状況がずいぶん異なる。オランダは「同一労働、同一賃金」社会。パートタイムは「非正規雇用」という位置づけではない。全員が「正社員」で、待遇や時間当たりの賃金は、正社員と同等だ。
…略…
働き方を自分で選べる、待遇格差もない。この安心感が、女性の継続就業を後押ししているのは間違いないと言える。
引用元: 女性が働くと、子供が増える!オランダのパートタイム社会に、未来の働き方のヒントが:NBonline(日経ビジネス オンライン) (2008年07月29日)

結婚・出産を機に仕事を辞めるという人は、ほとんどいないのだそうです。これが本当ならなかなかすごい。「出産後、仕事と育児の両立ができるか?」について、不安になることがないということですものね。

引用元の記事によれば、オランダの改革は1982年にスタートしたとのこと。フルタイムとパートタイムとの待遇格差を法律で禁止した1996年以降、改革が進んだのだそうです。改革に着手してから約四半世紀を経て、今のようになったということですね。。。もし日本がオランダにならって取り組んだとしても、効果が出てくるのは、私たちの世代ではなく、次の世代になりそう。

独身でも、結婚しても、出産しても、二者択一の状態にならなくていいっていいかも。何かのライフイベントのたびに、女性が損をすることが少なくなるのはいいな。仕事を辞めるという選択肢を突き付けられないで済むのはいいな。と思うので、他国のいいと思われる施策は、日本風にアレンジして取り入れてほしいです。

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コメント

過去記事を3つほどTBさせてもらいました。オランダの同一賃金同一労働は私も以前からいいなとおもっていたんです。しかも、これって「自己申告制」だそうで、何時間働くというのも、自分で決められるそうですよ。
他にも雇用保険や求職斡旋が充実しているデンマークの制度もうらやましいかぎりです。
雇用保険や税金の問題もあるので、簡単にかえられないとしても、少しは日本も見習えるところはあるんじゃないかと、期待するのですが。

★ちゃいさん
自己申告制なんですね。ちゃいさんのコメントと記事で、私も勉強させていただきました。ありがとうございました!
国が推進している制度やサービスが、定着しているかどうかがポイントかな、と思いました。日本はまだまだ定着していない気がします。

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