働く女性の20年「パンダは消えたか 女性管理職146人の素顔」
「女性管理職146人の素顔」の記事を読みたくて、AERA(2008年05月12日号)を買いました。どんな内容なのかなぁと思ってページを開けてみたら、目に入ってきたのが「パンダは消えたか」という見出し。これには戸惑いました。。。「パンダ」って何?それに「パンダ」って消えた方がいいものなの?
働く女性の20年
パンダは消えたか 女性管理職の素顔
アエラが創刊された1988年には、たぶん「パンダ」だった。どこかには生息していて、世間の人も存在は知っている。でも希少で、存在自体が広告だった管理職として働く女性たち。それから20年。均等法とバブルで大量採用された女性たちが管理職になっている。そのあり方は変わったのか。
引用元: アエラ(2008年5月12日号) ピックアップ記事
「パンダ」の意味を、今回のアエラの記事で初めて知りました。女性管理職がマイノリティであることを、パンダが希少であることにたとえることって、一般的なのでしょうか?知らなかったです。。。
「パンダは消えたか」ではなく「パンダは増えたか」とすべきじゃないのかなぁ。そうでなかったら、もうちょっと個体の多い動物で表現した方がより分かりやすいんじゃないかなぁと思いました。
回答した女性管理者の36.3%が「子どもあり」でしたが、ワーキングマザー的な内容は、「女性管理職146人の素顔」の記事には含まれていなかったと思います。
アンケートからうかがえる女性管理職像の特徴は学歴。1割以上が大学院卒で、MBAホルダーも12人いた。さらに5人に1人は留学歴があるというデータからは、男性中心の日本企業で働き続けるための武器として、女性たちが専門性と語学力を高める姿が浮かび上がる。
引用元:AERA(2008年05月12日号)P.16
語学力のある女性が管理職になっている、という分析結果については同感。私が所属している事業本部には、以前、二人の女性管理職がいました。お二人とも語学は堪能でしたし、そのうちのお一人はMBAホルダーで、ワーキングマザーでした。でも今は女性管理職はいなくなってしまいました。それがさみしいなぁ。私の周りからは「パンダ」は消えたということですね。
私は管理職にはなれないと、ずっと思っていました。同僚たちと同じようには、私は働くことができないから。そういえば、入社後配属された部署では、ワーキングマザーの先輩や仲間が近くにいたけれど、女性管理職は身近にはいなかったなぁ。ロールモデルとしたいような女性管理職が、入社当時から近くにいたら、もしかしたら、私も今とは違っていたかもしれない。アエラの記事を読んで、ふと、そんな気持ちになりました。
◇ ◇ ◇
「働く女性の20年」の特集記事が、もう一つ載っていました。
働く女性の20年
トヨタも変わろうとしている
20年の間に起きた大きな変化は、企業の側が、「女性登用」を意識し始めたことだ。団塊の世代の大量退職や少子化で、労働人口は確実に減る。加えて、世界を相手にビジネスをする企業の多くが、社内に「多様性」を内包しなければ、21世紀を勝ち抜けないということに気付いている。各社の取り組みを取材した。
引用元:AERA(2008年05月12日号)P.30
こちらの記事では、女性限定で管理職を募集したトヨタの話、管理職出産のためのチーム招集したマイクロソフトの話、管理職の割合が日本一高い日本ロレアルの話などを読むことができたので、なかなかよかったかも。
全社員、管理職、部長以上そして役員に占める女性の割合も掲載されていました。上位10社が掲載されているのですが、会社名の並びだけを見てみると、カタカナの社名がやっぱり多いなぁ。すべてが外資系の会社ではないですけど。
◇ ◇ ◇
「管理職にはならないの?」って、
違う会社に勤めている知人に質問された。
管理職ねぇ。。。
チームリーダーの仕事、頑張ってします。
それが今の私にできるコトだから。
でも、マネジメントの視点は持ちたいな。
このブログの関連記事:
- 「女は出世で磨かれる」(2007年11月21日)
関連情報へのリンク:
« ぶどうの赤ちゃん | トップページ | 毎日通った道 »
コメント
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: 働く女性の20年「パンダは消えたか 女性管理職146人の素顔」:
» 働く女性の20年の軌跡 [やっぱり働くペンギン]
最近、雑誌やTVで働く女性の先輩の言葉を目にする機会が多く、それをまとめてみよう [続きを読む]
« ぶどうの赤ちゃん | トップページ | 毎日通った道 »
私が今まで勤めた会社の女性管理職でお子さんがいらっしゃった方はいませんでした。そして、男の同僚達は、口をそろえて「あんなババァになるなよ」って忠告(?)してくれていました。今は、女性管理職に対するみんなの意識は少しは変わったんでしょうかね?
NHKのトップセールスというドラマを見ているのですが、BMWの林文子社長を多少モデルにしているそうです(違っている部分も多々あります)。林文子さんの経歴などをみると、働く女性の20年は本当に大変だったのだなあとつくづく思いますが、これから私たちに出来る事は、後輩のために、「こんなに苦労したのよ。だからもっと頑張りなさい」みたいな負の再生産みたいなことを慎み、子育てと仕事の楽しさを啓蒙して行くことかも。たとえ、管理職になれなくても、底辺でも頑張っている女性もいるとおもってもらえれば、管理職で頑張る女性の力になれるのかも。。。なんて、楽観視していたりもします。
投稿: ちゃい | 2008年5月 7日 22時29分
★ちゃいさん
コメント、ありがとうございました!
女性管理職に対するイメージが悪いと、自分もなりたいと思う後輩は育ちにくいかもしれないですね。
「私が若かった頃はこんなに苦労したのよ。だからもっと頑張りなさい」的発言を先輩がすることは、ホント、慎んでほしいなぁと思います。これ、勝間さんの著書「猪口さん、なぜ少子化が問題なのですか?」の中で、猪口さんも同じようなことを仰っていますよね。プレママ状態のとき(妊婦さんだったとき)に、先輩ママさんに「あなた、そんなことでは、やっていけないわよ」と言われたことがあります。先輩ママの何気ない一言でめちゃくちゃしぼんだ私としては、切実に思うことです。
投稿: windy | 2008年5月 9日 06時10分