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2007年8月 5日

子育てする女性を優遇すべきか

日経ビジネスオンラインの記事では、6月9日に開催された日本女性技術者フォーラム(JWEF)での議論の様子が紹介されています。JWEFでは「子育てする女性を優遇すべきか」についても議論があったようで、先輩女性技術者のみなさんのご意見を、この記事で読むことができます。

中でも、日本IBM技術顧問の内永ゆか子さんは、スパッと言い切ってくださっています。以下に引用して紹介します。

 内永さんは、「育児の期間中で仕事ができないことは、“しようがない”と諦めるべき。そこで甘えを許してしまうと、その後も本人には『甘えさせてもらった』という負い目が、そして周囲には『甘えさせてやった』という意識がつきまとう。つまり、(育児をする女性を優遇することは)長い目で見て本人のためにはならない」とキッパリ。そして「本当に優秀な人材なら、育休を取っている間も企業は復帰を待っているはずです」と指摘した。
引用元: 「子育てする女性を優遇すべきか」で議論沸騰 - (キャリア&スキルアップ):NBonline(日経ビジネス オンライン)

私の場合、「育児期間中だから、独身の頃のように仕事ができないことは、“しようがない”ことだ」と、自分に納得させるのに、一番てこずりました。ワーキングマザーになって何年も経ちますが、心の奥で、まだ、うずうずしているように感じることも(^^;
※個人的には「諦める」という言葉は好きではないです。

「子育てする女性を優遇すべきか」
この問いに対する私の答えはNOです。
優遇してほしいのではなく、理解してほしいのです。
子育て中だからといって、特別扱いは要りません。

子育てだけでなく、病気とか、ケガとか、介護とか、事故とか、被災とか、いろんな事情を持った人が会社には集まっています。誰だって、そういった事情を持つ可能性はあるわけです。ですから、個人の事情を考慮していただけるのが、働く側としてはありがたいと思います。働き方の多様性を許容してほしいなというのが、私の考え。

働きやすさは、ワークライフバランスに対する配慮、少子高齢化対策など、国や企業の取り組みで、より良くなるかもしれません。ファミリー・フレンドリーな企業の方がいい人材を集めることができている事実や、今後たとえば入札制限などが設けられたりして、経営に影響があるとわかれば、望ましい方向に動いていくと想像できます。

一番の課題は、企業側ではなく家庭にあるかもしれません。男性と女性の家庭での意識の差かもしれません。協力的な旦那様であればいいのですが、非協力的な旦那様の意識改革を促すのは至難ですので、「非協力的な旦那様を生み出さない仕組み」が必要だと思います。

休日、自分だけが休めていることに気づかない旦那様。奥様の寝不足の理由に気づいていない旦那様。保育園のお迎え当番を、突然キャンセルしてしまう旦那様。役員を引き受けてきて、自分では何もしない旦那様。奥様が高熱を出しているときでさえ、家事・育児を手伝わない旦那様。家族だから当たり前だろうと言って、妻にはありがとうと言わない旦那様。。。いろいろ耳にします。逆に、旦那様が頑張っているケースもあると聞きます。
ご家庭によって、理想の状態は異なるとは思いますが、家族の幸せのために、誰かに負担がかかりすぎている状態は望ましくないという点では、共感していただけるのでは?

家庭内にいる大人が旦那様と奥様であるならば、精神的な面をふくめた家事・育児の負担は、フィフティ・フィフティであることが望ましいのでは?他の誰かに理解してもらうよりも、まず、一番身近にいる人に理解してもらえるのが、一番うれしいのではないでしょうか。

うまく表現できていないですが、「子育てする女性を優遇すべきか」の記事を読んで、考えたことを書いてみました。

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