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2007年5月27日

大臣からの返事(地域の子育て支援とワーク・ライフ・バランス)

少子化対策の運用上の課題に関する意見募集について、
高市大臣からの新しい「返事」が、先週末、公開されました。

今回の返事は、3月のテーマだった
「地域における子育て支援について」と
「働き方の見直し(ワーク・ライフ・バランス)について」
の意見に対する回答です。

高市大臣からの返事は、下記のリンクから参照できます。
内閣府 - 大臣からの返事
  (地域における子育て支援について・働き方の見直しについて)

■「地域における子育て支援について」について

地域子育て支援拠点に関する情報を国民に対して分かりやすく情報提供して欲しい。(行政による子育て支援があることも知らずに自分だけでがんばってしまう。)」という意見に対する返事は、以下のとおりです。

●平成15年に改正された児童福祉法により、市町村において、子育て支援事業に関し必要な情報の提供や、相談に応じ必要な助言が行われることとなっています。各市町村でも、子育て支援のホームページを作ったり、子育てガイドや子育てマップを作成し配布するなどの取組が行われています。
●全国的な状況については、厚生労働省のホームページや、(財)こども未来財団が運営する「i‐子育てネット」において、実施場所や事例等が掲載されていますのでご覧ください。
引用元: 内閣府 - 大臣からの返事

自治体のホームページには、身近で役立つ子育て情報が結構載っています。ここ数年は、とくにその傾向が強いと思います。数年前は、母子手帳と一緒に冊子で配布されていた情報が、ホームページに載っているので、便利に参照することができます。最近では、父親向けの子育て情報を掲載している自治体もありますね。以下に例を示します。

i-子育てネット」は保育園の空き情報も載っているので、保育園探しの情報源としても有効に活用できますよ。

課題は、今回、意見として出されていたように、保護者が情報にたどりつけていないこと。自分で情報を探そうと意識して自治体のWebサイトや広報紙を読んだりしてみると、結構、子育て関連情報が充実していることに気付きます。ただ、それで全部を網羅しているかというとそうではないのですよね。また、みんながインターネットでWebサイトを参照可能なわけではないですし、すべての制度・サービスのチラシが入手可能な場所に置かれているわけではありませんよね。

ではどうすればいいか。Webサイトや広報紙での情報発信に加えて、「あるといいな」と私が考えていることを、以下で紹介します。

例えば、市役所に「子育てコンシェルジュ」という機能を持たせて、子どもの年齢に応じた制度・サービス情報を、プッシュ形式で配信してもらえるといいのではないかと思っています。
例えば、windyさんのお宅で使うことができる制度・サービスの一覧表が、毎年1、2月頃(←新年度が始まる前。各家庭で検討できる猶予期間を考慮。)に、市役所の「子育てコンシェルジュ」から各家庭に、各家庭からの申請がなくても、自動的に郵送されてくるというように。そして、窓口やWebサイトから申請したときには、情報をその場ですぐに提供してもらえるといいな。※既にどこかの自治体で実施中かもしれませんが。

相手に理解してもらうためのアクションって、複数の手段で訴える必要があったりします。仕事だったら、例えば、相手の人と会話して、その内容をメールして、更にそのメールを印刷して机の上に置いたりして、分かってもらうために行動します。同じように、子育て関連制度・サービスについても、複数の伝達手段を使って、フォローしていくのがいいかな。

■働き方の見直しについて

仕事と子育ての両立、子どもと過ごす時間を十分確保できるよう、働き方の見直しを進めるべき。」という意見に対する返事の一部は、以下のとおりです。

●現在、「子どもと家族を応援する日本」重点戦略検討会議においても、「働き方の改革分科会」を設け、子育てしながら働き続けられる多様で柔軟な働き方の実現や企業の取組の促進と意識改革などをテーマとして検討を進めているところです。
引用元: 内閣府 - 大臣からの返事

企業側に働きかける取り組みと、それに応じる形で行動計画を策定している各企業。その企業の取組みに従業員が満足して、従業員が仕事を頑張れる状態だったら、お互いいい関係になれそうですよね。

個人の幸せが、企業にとっていい影響を与えることは、何となく推測できます。「この世の中は、バランスがとれるようにできている」とよく思います。バランスがとれていないからうまくいかないわけで、だからこそ、バランスがとれた状態を目指すわけですね。当たり前のことかもしれないけれど。

笑顔が多く存在する状態になりますように。

関連情報へのリンク(内閣府)

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