骨太方針2006(少子化対策関連)
経済財政運営の基本方針「骨太方針2006」が、
先週7日に閣議決定されました。
政府が決定した少子化対策の記事などで、
“「骨太方針」に反映させる”と言われてきていたので、
どんな内容なのか、興味を持っていました。
この記事の後半で、
経済財政諮問会議の配布資料の中から、
少子高齢化対策関連の部分を引用して紹介しています。
興味のある方は、読んでみてくださいね。
「骨太方針」を初めて読んでみましたが、
思ったよりもさらりと書かれているんですね。
少子化対策の財源については、
「既存施策の廃止・縮減を行うことを徹底するなど、
予算配分の重点化・効率化を行う必要がある」と書かれています。
骨太方針2006を政府が決定
政府は7日、臨時閣議を開き、経済財政運営の指針となる「骨太方針2006」を決定した。国の財政再建に取り組む姿勢を強調し、2011年度に新たな借金なしに必要経費を賄う基礎的財政収支(プライマリーバランス)の黒字化を達成するとした。最大14兆3000億円の歳出削減と税制改革で財政の均衡を図る見通しだ。消費税の税率引き上げについては具体案を示していないが、大幅な歳出増が見込まれる社会保障の財源に充てることを検討する。
引用元: NIKKEI NET:特集 行財政改革.
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(2006年01月14日)
以下、会議の配布資料の中からの引用です。
■「経済財政運営と構造改革に関する基本方針2006」
(PDFファイル)からの引用
第4章 安全・安心の確保と柔軟で多様な社会の実現
…中略…
3.総合的な少子化対策の推進
昨年、我が国では、総人口が減少に転ずる人口減少社会が到来し、出生数は106 万人、合計特殊出生率も1.25 と過去最低を記録した。急速な人口減少は、経済産業や社会保障の問題にとどまらず、国や社会の存立基盤にかかわる問題である。出生率の低下傾向の反転に向け、少子化の背景にある社会意識を問い直し、生命を次代に伝えはぐくむことや家族の重要性の再認識を促し、また、若い世代の不安感の原因に総合的に対応するため、「新しい少子化対策について」に基づき、少子化対策の抜本的な拡充、強化、転換を図ることが必要である。
具体的には、次の施策を推進する。
(1)次の考え方を踏まえ、「子ども・子育て応援プラン」の着実な推進にあわせ、妊娠・出産から高校・大学生時まで子どもの成長に応じた総合的な子育て支援策と働き方の改革を推進する。
(1) 子育て家庭を、国、地方公共団体、企業、地域等、社会全体で支援する。
(2) すべての子育て家庭を支援し、在宅育児や放課後対策も含め地域の子育て支援を充実する。
(3) 仕事と子育ての両立支援の推進や男性を含めた働き方の見直しを図る。
(4) 出産前後や乳幼児期において、経済的負担の軽減を含め総合的な対策を講ずる。
(5) 子どもの安全確保や出産・子育て期の医療ニーズに対応する体制の強化、特別な支援を要する子ども及びその家族への支援を拡充する。(2)社会の意識改革を進めるため、家族・地域の絆を再生する国民運動を展開する。少子化対策は国の基本にかかわる最重要政策課題であるとの認識の下、関係府省が連携して諸施策の具体化を図り、推進する。
■19年度予算の全体像に向けて
(PDFファイル)からの引用
2. 平成19年度予算編成に向けて
…中略…
(4) 将来に向けた明るい展望
将来に向けた明るい展望を切り拓くため、成長戦略大綱の実現や少子化対策等のために所要の対応を行っていくことも重要である。そのため、新規施策の要求に当たっては既存施策の廃止・縮減を行うことを徹底するなど、予算配分の重点化・効率化を行う必要がある。
関連情報へのリンク:
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