妊娠前に夫に理解して欲しい気持ち
All About「共働きの出産・子育て」ガイドサイトの大葉さんが、「妊娠前に夫に理解して欲しい気持ち」という、とてもいい記事をアップしてくださいました。
「仕事を失う不安を知って欲しい」
アンケート結果の1位だったのがコレ。私にとっては、とても共感できる結果です。.
では、具体的にどんなことが不安で、どんなことを夫にわかって欲しいのでしょうか。筆者の開講する妊娠前のクラス・マタニティクラス・産後のクラスで、過去約1000人の参加者から得たアンケート調査で出た「妊娠前の不安と欲しいサポートベスト3」は、以下の通り。
- 経済不安、仕事が再開できるかという不安。子育てしながら働ける就労環境を、夫も味方になって一緒につくって欲しい。
- 夫の育児の協力。仕事と両立するとしても、精神的な支えとなって欲しい。
- 産後の、夫との愛情の変化が不安。子どものお母さんとしてしか扱われなくなるのが不安。いつまでも、ひとりの女性として愛されたい。
「出産したら、また働けばいいだろう?」「仕事、続けていいよ」と、男性の方は考えるのかもしれません。たしかにそうなんですが、女性側はもっともっともっと複雑な気持ちだったりするんです。「出産したら、また働けば…」とか軽く言われてしまうと、「分かってくれないのね」と寂しくなってしまったり。「同じ気持ちになって」なんて言わないから、不安な気持ちを抱えていることを理解してほしいかも。支えてほしいかも。
だって、妊娠しても、赤ちゃんが生まれても、仕事とカラダについては、男性は女性ほどの影響はないんですもの。
私の場合、妊娠には、かなり覚悟が必要でした。結婚のために、一番したかった仕事をあきらめなければならなかった経験がある私。今度は出産・育児で仕事をあきらめなければいけないのかしら?ととても不安でした。母になる不安もかなり大きかったのですが、その不安な気持ちを一人でかかえて妊婦時代を過ごしました。
「子どもが欲しい」と、純粋にただそれだけの気持ちの旦那様とは対照的だったと思います。男性には分かってもらいにくい部分なんだろうなと、当時、分かってもらうことをあきらめた記憶があります。
というのは、私の経験。他の女性のかたはまた違う考えかもしれませんが。
仕事のことがなかったとしても、妊娠してからというもの、おなかの中で生きている命のために、女性は結構頑張ります。
例えば。毎日妊婦体操します。塩分控えめの味のない妊婦食を食べます。普段と違うカラダの変化に戸惑うことも。胎教します。赤ちゃんのための部屋づくりします。体重管理します。弟の披露宴に出れなくてとても悲しかったことも。出産当日の朝まで続いたつわりともお付き合いします。
出産後も、頑張ります。例えば。毎日産褥体操します。涙が出ちゃうくらい痛い母乳マッサージも受けます。産後のカラダとも付き合います。体形戻しも頑張ります。夜中の授乳も頑張ります。会社でトイレで母乳しぼって捨てたこともあります。
正常な妊娠経過で、正常分娩であっても、妊娠・出産は女性にとっては大仕事です。「当たり前だろう?」「だったら子ども作らなきゃいいだろう?」とか、こういう言葉を身近な人に言われると、とても辛い。。。
明るく子育てするのが、女性だけの努力で成り立っているような状態は望ましくないと思うんだけど。
子育てをとりまく制度・サービスが充実することはうれしいけれど、「身近な人たちの理解と協力」の方が、特にワーキング・マザーにとってはうれしいかもしれないですね。
関連情報へのリンク:
大葉ナナコのブログ:バースコーディネーター日記
All About「共働きの出産・子育て」ガイドの大葉さんのブログです。
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ああ~、そうそう、そうかもしれません。
とはいっても、わたしがこういうことを不安に感じたのは、むしろ産んでからだったんですが・・・。
上の子のときは結構、体の変化への不安のほうが大きくて、そっちまで考えることができなかったんです。私の仕事は企業内でバリバリ働く、というタイプのものではなく、教育関係でしかもフリーの仕事(学校の先生ではない)なので、やめたら最後、元の状態には絶対戻れない。自分の努力だけではどうにもならないので・・・。
下の子を妊娠中はやっぱり考えましたよ。前のときから9年経ってるので、年齢的にも不安が大きかった。今はとりあえず、今の仕事を大切にしようと思っています。
でも、妹はやっぱりかなりそういうことに悩んでるみたいです。妹の夫は若いので、お給料安いし、仕事大変らしいし。彼女も仕事したいみたいです。
あ、その妹ですが、無事出産しました。
投稿: おそなえ餅1号 | 2005年12月29日 15時41分
おそなえ餅1号さん、コメントありがとうございます。妹さん、無事出産されたとのこと、おめでとうございます!自分のきょうだいは身近な理解者、いいですよね。
私も、下の子の時のほうが真剣に考えました。上の子の時から7年も経っていたので、その分、会社での役割もそれなりだったので。今は「子育てする時期」なんだから、そういう時期があってもいいんだって考えるようにしています。仕事がすべてなわけでなないのだから。
今年は私の周りでも出産のうれしい話題が続きました。同じビルに勤める友達3人が現在育児休職中。ママ仲間が増えてうれしいです。何となくだけれど、支えあっている気がするし。
年末は、お餅つきに合わせて、実家に帰省する予定です。おそなえ餅も作ります!来年もどうぞよろしくお願いします(^^)
投稿: windy | 2005年12月30日 01時17分
私が書いた?と思うくらい気持ちの代弁をしていただいたので思わず書き込みです・・・
今、7週目です。主人は無条件に喜んでます。でも私は・・・ 一度流産してるからその心配もあるし、本当に仕事と両立できるのか不安だし・・・ 専業主婦という選択肢は私の人生にはないんです。でも本当にその希望通りの人生の歩めるか・・・ 男の人は、「子供が欲しい」といって、終わり。女性はつらい妊娠生活を経て、イタイイタイ出産を終えて、そこから終わりのみえない育児がはじまる。。。 私は今度生まれるなら絶対男がいい・・・
投稿: ころちゃん | 2006年1月 6日 23時47分
ころちゃんさん、はじめまして。コメントありがとうございます。
不安な気持ち、とても分かる気がしました。
頂いたコメントになんとお応えしたら適切なのかわからないので、参考にならないかもしれないけれど、私の体験談をお話します。
妊婦だった頃、不安で不安で仕方なくて、たまごクラブさえ見るのが嫌な時期もありました。何で女性の方ばかり、と思うこともよくありました。選択したり、何かを捨てなきゃいけないのは女性の方ばかりに思えて。
これは私の想定外のこと、という出来事を通して、想定外だったけどコレもありかなと感じることもありました。
結婚するつもりも、親になるつもりもなかった私。希望どおりの人生を描けていさえいない私。こんな私ですが、子どもから教えてもらうことは沢山ありました。きっとこれからも。子育てを通じて、得るものも沢山あるなって思っています。でもこれ、今だから言えること。子育ての喜びを実感するまで、何がいいのかなんて分かっていませんでした。
不安なときは、実家の母とよく話しました。お医者様に質問できることは、健診までの間にメモを書き溜めておいて、健診のときにまとめて質問しました。行きつけの美容室のお姉さんと会話して、助けられたこともありました。不安に思わないようにするコツも、自分なりに見つけました。
ころちゃんさんのご主人は、妊娠をとても喜んでいらっしゃるとのこと。うらやましいなぁ。うちの旦那様は、妊娠前は「赤ちゃんが欲しい!」と言っていたのに、妊娠した途端に冷たくなってしまいました。。。おなかに触れてくれることもほとんどなかったし、雰囲気も良くなくて、一人ぼっちの妊婦の気分でした。。。そんな旦那様の態度にどうしても納得がいかなくて、赤ちゃんが生まれてから質問してみました。うれしい気持ちをどう表現していいのか分からなくて、何も声をかけられなかったし、触れることも出来なかったんですって。ムムム。。。
そんな旦那様でしたが、今では、育児に協力的な、子ども大好きなお父さんになっています。安心しました。
たどたどしくも、母している、windyです(^^;
よろしければ、またいらしてくださいね。
私の妊婦の体験談はこちら。
投稿: windy | 2006年1月 8日 02時09分