育児時短勤務はわがままか 制度はあるが取りづらい現実
AERAに掲載された記事『育児時短勤務はわがままか 制度はあるが取りづらい現実』が、asahi.comに掲載されていました。前回このブログでも紹介させていただいた『働く母を阻む「小1の壁」』の記事と同様に、ワーキング・マザーが直面した現状が紹介されています。
読んでみた感想: 制度があればいいというわけではなく、使いにくいのでは課題が残る。関係者の意識改革が必要では?
私は、二人目のときは、出産後4ヶ月で復職しました。その後、約半年間、育児短時間勤務をした経験があります。通常勤務に戻した理由は、「フルタイム勤務にして、残業なしで堂々と帰ったほうが気が楽」「評価プロセスが不明瞭、満足できない」というものでした。
働きたいという気持ちと、幼い子どもと一緒にいてあげたいという気持ち。その狭間で揺れ動きながらも復職。自分で決めたことだとはいえ、本当にこれでいいのかと、いろいろ考えました。
フルタイム勤務に戻した直後に、定期ローテーションということで異動になってしまい、言葉に言い表せない思いをしたこともあります。何の相談もなく異動になったことが、一番の不満。息子に励まされながら、ここでめげてたまるか!って今までやってきました。その間、支えてくれた家族に、とっても感謝しています。
私自身が短時間勤務していた時期、振り返ってみると、自分を納得させることが一番難しかったかもしれません。今一番大切なことは、母すること、子どもに愛情を注いであげることだって。それをしながら、自分のしたい仕事もできる環境にいられることに感謝しようって、思うことにしていました。さすがに保育園に入れなかったときはダメかもって思いましたが、他の選択肢を前向きに検討しているうちになんとかなってしまったし。
保育園に入れる喜びも、保育園に入れない辛さも、短時間勤務の喜びも、フルタイム勤務でないデメリットも経験できたこと、全部私の大切な財産です。やっぱり感謝しなくちゃ。
辛かったことは自分の人生の肥やしにしちゃおう!プラスの方向を目指して、自分の場所で頑張っていたいと思います。(←努力中(^^;)
...私の体験なんてたいしたことないと思う。もっともっと辛い思いした人、いらっしゃると思います。
リンク先のAERAの記事から、いくつか抜き出してみました。
育児時短勤務はわがままか 制度はあるが取りづらい現実
制度はあっても取れない。取れば肩身がせまい。ギリギリの思いで頑張っても、最低ランクの評価。こんな両立支援しかないのか?
…中略…最低ランク評価が定着
アエラの読者に行ったアンケートでも、制度がなかったり、使いづらいという声が多かった。
〈育休でも取りにくいのに、時短はよほど神経が太くないと〉
〈時短を利用しても、残業でフルタイム勤務と同じか、もっと遅くなった。フルタイム勤務にし残業なしで堂々と帰ったほうがまし〉
〈制度はあるが、仕事量は絶対に減らないから、現実的ではない〉
実際に時短勤務をしている人の悩みの筆頭は、「評価」だ。…中略…
トイレまで我慢しながら、精いっぱい働いていた。世間話をしたり、ダラダラ時間を過ごして残業までしている人たちと、仕事の中身を比べてよ! 心底悔しかった。
…中略…
割り切らなければやっていけない。評価が最低なら、それでいい。細々と仕事をし、育児も何とかできる時間的余裕を取ろう。
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ーー育児時短勤務はわがまま?
私はそんなことを「甘えやわがまま」などど考えたこともなかったので正直驚きました。
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少子化==経済的問題というのは、疑問なんですけどね...どうでしょう。
経済的に子どもをあきらめたというのは、全体のうちの割合で、そんなに多くないと思うのです。(言い訳として使われてますが。)
まず、少子化=経済問題とは思っていません。さまざまな社会的な要因が入り混じり現在のような状況になっていると思います(例:睡... [続きを読む]
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経済的に子どもをあきらめたというのは、全体のうちの割合で、そんなに多くないと思うのです。(言い訳として使われてますが。)
まず、少子化=経済問題とは思っていません。さまざまな社会的な要因が入り混じり現在のような状況になっていると思います(例:睡... [続きを読む]
私のブログに少し内容が違いますが、働く母は甘えているの?という内容でかいているのでTBします。
私も、実は、育児時短取得で現在働いている身なのですが、わが社で私は第一号ということもあってか、周りの理解も得られず、結局、月に10時間ぐらいの短縮です。とはいえ、定時に帰れないという人も多い中、これは恵まれているのかもしれません。だけど、実際には周りから冷たい視線を浴び、冷遇され、ここまでしてまで。。。と思う気持ちはあります。制度だけでなく、周りの理解が、本当に壁になっています。
投稿: ちゃい | 2005年11月10日 20時13分
ちゃいさんは、育児短時間勤務されているんですね。第一号の取得者なんてすごい!がんばっていらっしゃるんですね。
状況は人それぞれだと思います。ちゃいさん、その「壁」なくなるといいですね。
投稿: windy | 2005年11月10日 21時32分
おはようございます。
育児時短勤務のことで、私の会社の場合を掲載してみましたのでTBさせていただきました。私の周りで3時45分(時短勤務の最終時間)で帰宅する友人は「はやいねぇ。」と毎回言われて気分が悪いと言っていました。フレックスを利用して4時に帰宅する私とはたいした時間差がないのですが、彼女はその15分が命取りだそうです。。働く母の時間は秒刻みなので難しい問題ですね。。。
投稿: MizukiMaMa | 2005年11月11日 08時14分
MizukiMaMaさん、コメントとトラックバック、ありがとうございます。
仕事をうまくやっていけるかは、一緒に仕事する上司や同僚に依存する部分もありそうですね。これって、育児短時間勤務の件に限らず、言えそうですが。
投稿: windy | 2005年11月12日 00時33分
はじめまして。
もうそろそろ職場に復帰(これから改めて求職)を考えなきゃなぁと思っている
主婦です。
いろいろと思うところ、ありますね~。
子育てと仕事を選ばなければならないのは
女性だけ。
どの女性も皆同じような悩みを抱え、
そしてなかなか腰を上げない行政、
嫌な社会ですね。
読み応えのある、非常に興味のある記事ですのでこれからもじっくり読ませていただきますね。
勝手ながらTBさせていただきました。
投稿: take-pea | 2005年11月16日 19時03分
take-peaさん、コメントとTB、ありがとうございます。take-peaさんのブログ、少し読ませていただきました。ホント、いろいろと考えさせられますよね。
私は、子育ては親として当然のことだと思っています。だから、いろいろあったりしても、大変だとは思わないです。どちらかというと、親するのって、難しいなぁという感じが強いです。
投稿: windy | 2005年11月18日 01時20分