« 素敵な共働き夫婦に共通する3つのこと | トップページ | やる気をマネジメントする »

2005年11月10日

育児時短勤務はわがままか 制度はあるが取りづらい現実

AERAに掲載された記事『育児時短勤務はわがままか 制度はあるが取りづらい現実』が、asahi.comに掲載されていました。前回このブログでも紹介させていただいた『働く母を阻む「小1の壁」』の記事と同様に、ワーキング・マザーが直面した現状が紹介されています。

リンク: asahi.com: 育児時短勤務はわがままか 制度はあるが取りづらい現実 - 就職・転職.

読んでみた感想: 制度があればいいというわけではなく、使いにくいのでは課題が残る。関係者の意識改革が必要では?

私は、二人目のときは、出産後4ヶ月で復職しました。その後、約半年間、育児短時間勤務をした経験があります。通常勤務に戻した理由は、「フルタイム勤務にして、残業なしで堂々と帰ったほうが気が楽」「評価プロセスが不明瞭、満足できない」というものでした。

働きたいという気持ちと、幼い子どもと一緒にいてあげたいという気持ち。その狭間で揺れ動きながらも復職。自分で決めたことだとはいえ、本当にこれでいいのかと、いろいろ考えました。

フルタイム勤務に戻した直後に、定期ローテーションということで異動になってしまい、言葉に言い表せない思いをしたこともあります。何の相談もなく異動になったことが、一番の不満。息子に励まされながら、ここでめげてたまるか!って今までやってきました。その間、支えてくれた家族に、とっても感謝しています。

私自身が短時間勤務していた時期、振り返ってみると、自分を納得させることが一番難しかったかもしれません。今一番大切なことは、母すること、子どもに愛情を注いであげることだって。それをしながら、自分のしたい仕事もできる環境にいられることに感謝しようって、思うことにしていました。さすがに保育園に入れなかったときはダメかもって思いましたが、他の選択肢を前向きに検討しているうちになんとかなってしまったし。
保育園に入れる喜びも、保育園に入れない辛さも、短時間勤務の喜びも、フルタイム勤務でないデメリットも経験できたこと、全部私の大切な財産です。やっぱり感謝しなくちゃ。

辛かったことは自分の人生の肥やしにしちゃおう!プラスの方向を目指して、自分の場所で頑張っていたいと思います。(←努力中(^^;)

...私の体験なんてたいしたことないと思う。もっともっと辛い思いした人、いらっしゃると思います。

リンク先のAERAの記事から、いくつか抜き出してみました。

育児時短勤務はわがままか 制度はあるが取りづらい現実

 制度はあっても取れない。取れば肩身がせまい。ギリギリの思いで頑張っても、最低ランクの評価。こんな両立支援しかないのか?
…中略…

最低ランク評価が定着
アエラの読者に行ったアンケートでも、制度がなかったり、使いづらいという声が多かった。
 〈育休でも取りにくいのに、時短はよほど神経が太くないと〉
 〈時短を利用しても、残業でフルタイム勤務と同じか、もっと遅くなった。フルタイム勤務にし残業なしで堂々と帰ったほうがまし〉
 〈制度はあるが、仕事量は絶対に減らないから、現実的ではない〉
実際に時短勤務をしている人の悩みの筆頭は、「評価」だ。

…中略…

 トイレまで我慢しながら、精いっぱい働いていた。世間話をしたり、ダラダラ時間を過ごして残業までしている人たちと、仕事の中身を比べてよ! 心底悔しかった。
…中略…
 割り切らなければやっていけない。評価が最低なら、それでいい。細々と仕事をし、育児も何とかできる時間的余裕を取ろう。

« 素敵な共働き夫婦に共通する3つのこと | トップページ | やる気をマネジメントする »

コメント

私のブログに少し内容が違いますが、働く母は甘えているの?という内容でかいているのでTBします。

私も、実は、育児時短取得で現在働いている身なのですが、わが社で私は第一号ということもあってか、周りの理解も得られず、結局、月に10時間ぐらいの短縮です。とはいえ、定時に帰れないという人も多い中、これは恵まれているのかもしれません。だけど、実際には周りから冷たい視線を浴び、冷遇され、ここまでしてまで。。。と思う気持ちはあります。制度だけでなく、周りの理解が、本当に壁になっています。

ちゃいさんは、育児短時間勤務されているんですね。第一号の取得者なんてすごい!がんばっていらっしゃるんですね。
状況は人それぞれだと思います。ちゃいさん、その「壁」なくなるといいですね。

おはようございます。
育児時短勤務のことで、私の会社の場合を掲載してみましたのでTBさせていただきました。私の周りで3時45分(時短勤務の最終時間)で帰宅する友人は「はやいねぇ。」と毎回言われて気分が悪いと言っていました。フレックスを利用して4時に帰宅する私とはたいした時間差がないのですが、彼女はその15分が命取りだそうです。。働く母の時間は秒刻みなので難しい問題ですね。。。

MizukiMaMaさん、コメントとトラックバック、ありがとうございます。
仕事をうまくやっていけるかは、一緒に仕事する上司や同僚に依存する部分もありそうですね。これって、育児短時間勤務の件に限らず、言えそうですが。

はじめまして。

もうそろそろ職場に復帰(これから改めて求職)を考えなきゃなぁと思っている
主婦です。

いろいろと思うところ、ありますね~。
子育てと仕事を選ばなければならないのは
女性だけ。
どの女性も皆同じような悩みを抱え、
そしてなかなか腰を上げない行政、
嫌な社会ですね。

読み応えのある、非常に興味のある記事ですのでこれからもじっくり読ませていただきますね。
勝手ながらTBさせていただきました。

take-peaさん、コメントとTB、ありがとうございます。take-peaさんのブログ、少し読ませていただきました。ホント、いろいろと考えさせられますよね。
私は、子育ては親として当然のことだと思っています。だから、いろいろあったりしても、大変だとは思わないです。どちらかというと、親するのって、難しいなぁという感じが強いです。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 育児時短勤務はわがままか 制度はあるが取りづらい現実:

» 働く母は甘えているの? [働くペンギン]
この週末、働く母は甘えているような、そんないわれを受けたような出来事がいくつかあ [続きを読む]

» 男の育児勤務への道③ [Be a Father]
朝日新聞のwebにAERAからの記事が載るんですけど、今週は『育児時短勤務はわがままか 制度はあるが [続きを読む]

» 育児時短勤務はわがままか 制度はあるが取りづらい現実 [mizukiとママの仲良しこよし]
私の仕事場にも育児時短勤務 [続きを読む]

» 働く女性を甘えているという世の中! [Poetry Melody]
最近のワーキングマザー仲間のブログ記事に刺激をうけ、私も同じテーマで書こうと思います (「木偶の妄言」 「働くペンギン」 「Windy's Mamalg」 「mizukiとママの仲良しこよし」) ーー働く女性は甘えている? ーー育児時短勤務はわがまま? 私はそんなことを「甘えやわがまま」などど考えたこともなかったので正直驚きました。 そう言われる社会なんですね。 キビシイ〜。 なぜも世の中は育児中の若者にこうも厳しいのでしょうか? 私や同じ職場の働くママたちを見渡して... [続きを読む]

» 育児と家事の両立 [勝ち犬の遠吠え日記]
マイホーム検討といい、仕事のことといい、 深刻なネタが多いな最近。。 私も妊娠出産のバタバタから、少しずつまた 心が現実に戻ってきたってことだろう。 久々に本屋で立ち読みしたら ベネッセから仕事と育児の両立を応援する本が 発行されていた。 ぱらぱらと都合のいいところだけ読んでみた。 実際に仕事と育児を両立されているママさんの 1日のスケジュールやら、便利レシピやら。 で、インターネットブラウズしてたら、 ちょっと古いけどこんな記事を今更ながら見つけた。 http://... [続きを読む]

» 【補稿】子育ては自助で頑張れ! [◆木偶の妄言◆]
「子育ては自助で頑張れ!」に「通りすがり」さんからいただいたコメントは、この手の議論のときに、よく話題に上る内容です。これについて、僕の見解を明らかにしておきたいと思います。  少子化==経済的問題というのは、疑問なんですけどね...どうでしょう。 経済的に子どもをあきらめたというのは、全体のうちの割合で、そんなに多くないと思うのです。(言い訳として使われてますが。) まず、少子化=経済問題とは思っていません。さまざまな社会的な要因が入り混じり現在のような状況になっていると思います(例:睡... [続きを読む]

» 【補稿】子育ては自助で頑張れ! [◆木偶の妄言◆]
「子育ては自助で頑張れ!」に「通りすがり」さんからいただいたコメントは、この手の議論のときに、よく話題に上る内容です。これについて、僕の見解を明らかにしておきたいと思います。  少子化==経済的問題というのは、疑問なんですけどね...どうでしょう。 経済的に子どもをあきらめたというのは、全体のうちの割合で、そんなに多くないと思うのです。(言い訳として使われてますが。) まず、少子化=経済問題とは思っていません。さまざまな社会的な要因が入り混じり現在のような状況になっていると思います(例:睡... [続きを読む]

« 素敵な共働き夫婦に共通する3つのこと | トップページ | やる気をマネジメントする »