「利根運河」と「うんがいい!朝市」散策
利根運河は、明治23年(1890年)から昭和16年(1941年)までの約50年間、北海道・東北から江戸への物資輸送の中心だったのだそうです。昔はこの場所を蒸気船が通っていたとのこと。時代の流れを感じます。
◆利根運河
頂いた資料によれば、江戸時代、利根運河ができる前は、房総半島をぐるりと回るルートか、関宿まで利根川を遡り、江戸川を下って江戸に向かっていたのだそうです。利根運河の開通により、銚子から江戸への所要日数は、3日から1日に短縮されたのだとか。利根運河の果たす役割は大きかっただろうことがしのばれます。
今は運河の役目を終えており、利根川と江戸川を結ぶ約8.5kmの一級河川になっています。社団法人土木学会の「選奨土木遺産」、また経済産業省の「近代化産業遺産」に認定されているとのこと。
蒸気船が通るような運河だったのに、あまりまっすぐではないみたい。。。どうやら運河ができる前の地形を活かしたためのようです。今回のツアーでは行きませんでしたが、「眺望の丘」からは運河の曲線美を見ることができるそうです。
◆毎月第四土曜日開催 「うんがいい!朝市」
毎月第四土曜日には、運河水辺公園で開催される「うんがいい!朝市」。モニターツアーの途中で、立ち寄らせていただきました。
季節の新鮮なお野菜だけでなく、お煎餅屋さん、焼き鳥屋さん、パン屋さん、珈琲屋さん、小物屋さん、ぎんなん細工屋さんなど、地元のいろいろなお店が出店していました。ハイパー自転車の展示や、バンドのライブ演奏もありました。終活のブースもあり、そこでうかがった話はとても興味深かったです。この朝市が100回近く続いているのも凄いと思う。ランチは他の場所で頂くことになっていたため、美味しそうなモノを食べれなかったのが残念でした。。。
朝市では、利根運河の自然に関する展示もありました。水生生物の展示も。こんなにも沢山の生き物が運河にはいるのですね。ナマズもいるのだとか。
かつてはコウノトリの重要な生息地の一つだったとのこと。日本で2番目となる野外放鳥も野田市で行われているのだそうです。
◆レトロ・トリップ
最盛期には年間で2万隻余りの船が物資を積んで、利根運河を通行していたそうです。その面影が、窪田酒造や割烹新川にみられるのだとか。なるほど、ようやく、このモニターツアーが「レトロ・トリップ」である訳がじわじわと身に染みるように分かってきました。
もう一度、想像してみました。
かつて、ここを蒸気船が通っていたことを。
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