「読める」かどうかが、人生を決める
基礎的読解力を調査するためのリーディングスキルテスト(RST)の例題を解いてみました。この問題、それほど難しいというわけではないのに、全国中学生の正答率は12.3%と低いのだそうです。高校生でさえ27.8%とのこと。
キーワードを拾い読みしてしまう傾向が、子どもたちにはみられるのだそうです。それを「AI読み」というのだとか。なるほど、拾い読みすると、たとえば③と、間違った答えをしてしまうのにもうなづけます。
RST開発者の新井教授によれば、以下のとおり。
「基本の読みとか論理的推論ができない子は、いくら知識を教えても、それを整合的に使えるようにならないんです。学力の差が、知識量とかやる気の問題であれば、勉強したくなった時にやればいい、とも言えますが、そうではなくて、『読める』かどうか、が大きい。読めている人は、それほど痛痒なく受験勉強をやって、入試を突破する」
引用元:大事なのは「読む」力だ!~4万人の読解力テストで判明した問題を新井紀子・国立情報学研究所教授に聞く(江川紹子) - 個人 - Yahoo!ニュース (2018年2月11日)
読解力が大切ということですね。
上の例題の答えは②。私は正解できましたが、子どもは最初は不正解。でも、落ち着いてやってみると、ちゃんと正解にたどり着けました。
その様子を見て、自分の教え方を反省。。。「問題をちゃんと読むように」「問題文に答えが書いてあるから」と子どもに教えてきました。でも、もしかしたら、それらの言葉だけでは不十分だったのではないかと。どう考えるかをなぞるように教えることが必要だったのかも。この問題には考えさせられました。
関連情報へのリンク
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AI vs. 教科書が読めない子どもたち 新井 紀子 東洋経済新報社 2018-02-02 |
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