名嘉睦稔木版画展『海山神謡山の神』を見に行きました☆: windy's note

10月28日は経済産業省が推進するプレミアムフライデー（PF）。10月28日をプレミアムな金曜日にするために、私ができることは何か。そう考えたときに思いついたのが芸術鑑賞。都内のギャラリーを何カ所か回ることに決め、いつもより早めに会社を出ました。

東京・京橋にあるIsland Galleryでは、大好きな名嘉睦稔さんの展示が開催されていました。今回は画業30周年の展示とのことで、初期の作品から最新の作品までが展示されていました。ギャラリーのWebサイトやFaebookページには

初期から最新作までの選りすぐり25点程を展示販売いたします。
引用元： Island Gallery

としか書かれていなかったのですが、行ってみたら、これが凄かった！絶版になったはずの作品がそこにはあったのです！

「夜間飛行」が展示されているではないですか

スタッフの方にうかがったところ、ギャラリーが持っていた、エディションナンバー1の作品とのこと。なるほど。それが世に出てきたわけですね。

私がこの作品を見たのは、初めてギャラリーにうかがったとき。2001年のことになります。おそらく「ガイアシンフォニー第四番公開記念展」のときです（記憶違いだったらゴメンナサイ）。なんと16年前ですね。病院にお見舞いに行くとき、まだ小さかった上の子を、地下鉄に乗せてあげるから、SLを見せてあげるからと動機付けし、連れて行ったのを記憶しています。そのとき、ギャラリーの奥の壁面いっぱいに展示されていたのが版画「地球交響曲」。その反対側の壁に展示されていたのが版画「夜間飛行」だったのでした。

「夜間飛行」は、その展示の後、絶版になったのだそうです。ですので、ずっと、もう本物は見れないと思っていました。その「夜間飛行」が、睦稔さんの代表作が、今回の展示では見れちゃいます！右隣が最近の作品なのですが、昔の作品の青も、風合いがちがって素敵でした

作品の下の空白部分には、作品名やエディションナンバーが書かれ、印が押されています。スタッフの方によれば、睦稔さんの初期の作品には、童名（わらびなー）が書かれていることが多いそうです。名嘉家の童名は「伽那」なんですって。「夜間飛行」にも睦稔さんの童名が書かれていました。

「夜間飛行」は、版木サイズ91.0cm×91.0cm、額装サイズ118.5cm×112.5cmの大きめの作品です。ギャラリーWebサイトでも見ることができます。詳しくは下記のリンクをたどってみてくださいね。

名嘉睦稔木版画 | 夜間飛行 | Island Gallery

「夜間飛行」は、映画「地球交響曲第四番」の公開と同じ年に出されたTINGARAのアルバム「さきよだ」の裏面に使われています。このアルバムの歌詞カードは、まるで睦稔さんの版画のミニアート集のようです。ですので睦稔さんのファンの方にもオススメです。版画「夜間飛行」が絶版になったときいてから、このアルバムの裏面でときどき見ていました。

TINGARAの曲は沖縄音楽。まるで沖縄の夜空の下にいるように、穏やかな気持ちになるヒーリングミュージックです。TINGARAの曲には、睦稔さんが作った曲もあります。たとえばアルバム「さきよだ」には、睦稔さんが作詞作曲した「地球交響曲第四番」テーマ曲、「星ぬ子守歌」が収録されています。

今回はスタッフのみなさん全員にお会いすることができました。下の写真で、スタッフさんの間に写っているのは、「響む太陽子」という作品です。何回か見たことがあるのですが、いつも音がきこえてくるかのように感じます。沖縄県浦添市「てだこホール」の緞帳に採用された作品とのこと。機会があれば、その緞帳も見たいものです。