保育所待機児童数、2年連続で増加。9県でゼロ。
厚生労働省のWebサイトに、平成28年4月1日現在の保育所待機児童数が掲載されています。青森県、山形県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、鳥取県の9県では、待機児童数がひとりもいない状態なのだそうです。
◆保育所等待機児童数と保育所等利用率の推移
保育所への入所を希望しているにもかかわらず、保育所に空きがなく入所できない子どもの数(保育所等待機児童数)は全国で23,533人。昨年、5年ぶりに増加に転じたのですが、今年はさらに386人増加したそうです。保育所等待機児童数と保育所等利用率の推移は、以下の図のとおり。 1,2歳の利用率が増えていることも読みとれますね。
ポイントは以下とのこと。幼保一体型認定こども園の定員が昨年から86,244人増えているといったように、預け先の定員枠は増えているようですが、働きたい保護者がそれ以上に増えているということのようです。
- 保育所等の定員は2,634,510人で、
昨年よりも102,818人増加。 - 保育所等を利用する児童は2,458,607人で、
昨年よりも84,993人増加。 - 待機児童数は23,553人で、
昨年よりも386人増加。2年連続増加。
情報源
◆待機児童のカウント対象、統一へ
NHKのWebサイトによれば、待機児童のカウント対象が、自治体によってばらつきがあるとのこと。意外でしたが、統一の方向に向けて、年内にも方針が示されるそうです。数え方の違いがあるとは思ってもいませんでした。
自宅から離れた保育所を提示されて断ったり、入所を待つために育児休業を延長したりしている場合は、自治体の判断で除外できることになっています。 こうした理由で、待機児童とされていない子どもは、ことし4月の時点で、全国で少なくとも、およそ3万7000人に上り、専門家などからは「実態を反映していない」と指摘されてきました。
引用元:待機児童 全国で2万3500人余 2年連続増加 NHKニュース (2016年9月2日)
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社会人になって、最初に一緒に仕事をしたチームには2人の先輩がいました。2人とも、預け先がなく、会社をやめました。待機児童の母親を経験したことが私もありますが、保育園入所が決まるまで保育所を探し続け、とくに精神的に大変でした。あの経験からも、働きたい保護者が預け先がないために働けない状況がさらに改善されるといいなと思います。
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