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2016年3月19日

歌えなかった卒業ソング

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「巣立ちの歌」は卒業ソングとして有名な曲。昨日の卒業式でも、卒業生が歌いました。「巣立ちの歌」は私にとっては思い出のある曲。中学校の卒業式の時に歌えなかった歌だから。

※この記事は、過去記事の再掲です。
一部、加筆しています。

中学校のときの音楽の先生(F先生)は、卒業生が卒業式の中で歌う歌として「巣立ちの歌」を選んでくれました。もちろん、生徒も大賛成。しかしながら、前年と同じく「仰げば尊し」を歌うことになりました。

「“古いアタマの人たち”を説得することが、どうしてもできなかったのだ」と、F先生は説明してくれました。「巣立ちの歌」を歌えなかったことよりも、「前例がないから」「いつも“仰げば尊し”だから」という理由だけで、新しい提案が通らなかったということが、理解できなかったことを覚えています。

私たちの学年は、先生方をうならせるくらい合唱が上手でした。「仰げば尊し」を素晴らしく歌いあげようと頑張ったものです。少なくとも私は、“古いアタマの人たち”に対する、ちょっとした反抗心をもって。

この出来事は、かれこれ30年くらい前のことになります。F先生のことは、今思い出してみても、かっこいいなって思います。今、振り返ってみると、F先生の姿勢は、私の考え方にプラスになっているんじゃないかと思います。

数年前の上の子の卒業式ののときも、昨日の下の子の卒業式でも、「巣立ちの歌」は歌われていました。まるで、F先生の感じた壁なんてなかったかのように。そしてまた私は、合唱を聴きながら、自分の中学生時代を思い出していたのでした。

「前例がないから認めない」とか。
「いつもしてきていることと違うから変えない」とか。
変えることが必ずしもいいこととは限らないけれど、変えるメリットが大きいならば、検討の余地はあると思う。

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