『初期浮世絵展−版の力・筆の力−』
子どもの引率で千葉市に行く機会がありました。待ち時間が2時間ほどあったので、近くで開催されている催しが何かないかなと検索したところ、千葉市美術館の『初期浮世絵展−版の力・筆の力−』がヒットしました。大英博物館、シカゴ美術館、ホノルル美術館など海外から貴重な 浮世絵が里帰りする、日本初の初期浮世絵展とのこと。どんな浮世絵が、海外で日本の芸術として展示されているのでしょう。そこに興味をもったので、浮世絵が好きというわけではないのですが、行ってみることにしました。
千葉市美術館に行ったのは初めて。神殿みたいな建物なのですね。
千葉市美術館は、開館20周年を迎えるのだそうです。
美術館専用エレベーターで、チケット売り場のある8階まで行きます。
この展覧会は、鈴木晴信までをテーマにしているとのこと。会場は第一会場と第二会場に分かれていました。約200点が展示されているので、全部をじっくり見ようと思ったら、1時間ではとても足りません。
展示品の中で最も興味深かったのは絵本でした。美術の教科書にあるような壁にかかっているものばかりを想像していましたが、製本されて綴じられている絵本は、私にとってはなかなか新鮮でした。「見返り美人図」で有名な菱川師宣は千葉にゆかりのある方。その菱川師宣の最初の名入り本『武家百人一首』も展示されていました。
奥行きが出るように描かれているものもあり、そうでないものもあり。力強いものもあり、艶やかなものもあり。服の紋様ひとつとっても本当に様々。この展覧会ひとつでいろいろと見れてしまいます。
浮世絵に対する興味も知識も全然ですが、雅やかでない浮世絵もあるんだなぁとか、絵本として綴じられているものもあるんだなぁとか、私の浮世絵に対する知識の幅が少し広くなったんじゃないかと思います。
千葉市美術館は駅からは歩くと15分ほど。JR千葉駅から中央公園までの間の道には、展覧会の案内が道しるべのように続いていました。
『初期浮世絵展−版の力・筆の力−』
会期:2016年1月9日(土)~2016年2月28日(日)
会場:千葉市美術館
1階にあった「さや堂ホール」の雰囲気は、気に入りました。ホームページの説明によれば、昭和2年に建てられた旧川崎銀行千葉支店の建物を保存・修復し、さらに現代の文化活動に対応できるスペースとして改修したのだそうです。
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