子ども第一の働き方ができるか
子どもがいるということは、子ども優先の働き方への切り替えを余儀なくさせられる。出産前とは同じように仕事をできなくなるということだ。同じように仕事をしたかったら、子どもの預け先の確保だけでは足りない。そのことを身をもって理解したのは、母親になった後だった。覚悟が甘かった。というよりも、考えが浅かった。保育園の確保と健康なカラダ作りの必要性は理解していたが、そういう覚悟が必要だということを理解する機会はなかったように思う。
急な体調不良で学校から呼び出され、引き取りに行くという場合も含め、母親が仕事をするということは、数々の「子供を理由とする」業務上の支障を覚悟しなくてはならない。母親自身はもちろんだが、父親にもその覚悟は必要である。
引用元: 安心できる家庭環境 子供の健全な成長促す ジャーナリスト・細川珠生 (2015年9月16日) - 産経ニュース
子どもに向き合う父親も増えてきてはいる。だが、この覚悟をし、かつ、多くのシーンで実践しているのは、多くの場合において、母親だと思う。
業務上の支障があるのだから、当然、子どもを持つ前とは同じ評価にはならない。子ども持つ前と同じ評価にしたければ、子どもを持つ前よりも高い成果を出すことが必要になる。これも、自分に納得させなければならない。
仕事と子育てで頑張っているところに、さらなる頑張りが仕事で必要になるということである。さらなる頑張りをするためには、家族に協力してもらう、家事をアウトソーシングする、といったように、頑張り方を考える必要がある。さらなる頑張りは、しない、という選択肢もある。
仕事と家庭・子育てのバランスをどこに置くのかは一人ひとり異なる。誰と結婚するか/したかでも異なる。自分がバランスがとれるポイントを、見つけることができるといいのではないか。ただ、親である以上、一番に考えるのは子どものことだと思う。
子供の健全な成長は、何より、安心できる家庭環境にある。子供の生活のリズムに合わせて、食事やだんらんの時間を持つことこそが、子供の能力を最大限伸ばしていくことにもつながっていくのである。子育ては、後悔しても、もう一度初めからやり直すことはできない。その思いで母親たちは、自分の人生の選択をしてほしい。
引用元: 安心できる家庭環境 子供の健全な成長促す ジャーナリスト・細川珠生 (2015年9月16日) - 産経ニュース
母親だけ?と思ってしまうが、「やっぱり母親が大事」ということのようだ。
「やっぱり母親が大事」── 私がこの言葉にやっと納得したのは、高校時代の恩師からもきいた言葉だったからだ。その方は部活の顧問の先生で、高校に入る前から私をみてきてくださった方だ。私の心には重く響いた。
恩師の先生は、高校の教師・校長、そして生徒指導の担当という立場から、約40年間、高校生を定点観測されてきた。その結果、「やっぱり母親が大事」という結論に至ったのだとか。定年で教職を退かれるとのことで、何年か前に、先生を囲む会が開催された。40代から50代になった教え子に囲まれた席上、先生が話してくれたのだった。
先生によれば、父親がどうであるかは、経験上、あまり関係ないのだとか。母親がしっかりしているかどうかが子どもに出ることが多いとのこと。母親の言動が大切なのだとのことだった。
子育てのために「業務上の支障」があっても、仕事を続けることができる環境があることに感謝している。周囲のみなさんにできるだけ迷惑をかけないように働いてきたつもり。チカラと気持ちを抑えながら働いてきた。下の子も小学生高学年になり、チカラを抑えながら働くのをやめてもいいんじゃないか、思いっきり働いてもいいんじゃないかと考えはじめた。先生から話をきいたのは、そんな時期だった。
子ども第一の働き方ができるか。産経ニュースの記事から投げかけられた問いである。私の答えはYes。「子どもたちを一人前の大人に育てること」を、毎年の目標に掲げ続けてきている私としては。それは私にしかできないことだから。仕事で残業続きのこともあるけれど、子どもたちに気持ちをかけることは欠かさないよう心掛けている。
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