ダイバーシティは会社の業績を悪化させる?
「ダイバーシティは会社の業績を悪化させる?」という、気になるタイトルの記事が、ダイヤモンド・オンラインに掲載されています。
しかし研究調査では、人種・民族や性別の多様性がチームの業績にプラスの効果を確実にもたらすことが明らかにされていないのだ。実際、MITスローン経営大学院(通称MITスローンスクール)のトーマス・コーチャン教授の受賞した論文では、ダイバーシティに関する問題はいまだに予算が充てられるのが難しい状況だ、と結論が下されている。
五年にわたる研究調査に基づき、コーチャンとそのチームは次のように言いきった。「多様性が組織のなかで果たす役割を人々があまり意識していない場合、人種や性別が多様であっても、取り組んでいる仕事の業績に好影響はとくにないことがわかった」
引用元: ダイバーシティは会社の業績を悪化させる?|「グレートカンパニー」の条件|ダイヤモンド・オンライン(2015年9月18日)
ということは、組織のなかで多様性が果たす役割を人々が十分に意識している場合、人種や性別が多様であっても、取り組んでいる仕事の業績に好影響を与えるということかな。
ということを確認したくて、引用元の記事で触れられている、トーマス・コーチャン教授の論文を探してみました。
アブストラクトとまとめに以下のように書かれているので、おそらく以下の論文が該当するのではないかと考えたのですが、2003年の論文なので古そう。2015年の今、ダイヤモンドオンラインの記事が12年も前の論文に基づいて書かれているということなのかな。。。
今日のところは他にそれらしき論文を見つけれられませんでした。元の情報をたどっている途中の状態で申し訳ないのですが、この記事では、ここまでにしておきます。
Few positive or negative direct effects of diversity on performance were observed. Instead a number of different aspects of the organizational context and some group processes moderated diversity-performance relationships. This suggests a more nuanced view of the “business case” for diversity may be appropriate.
…
We found that racial and gender diversity do not have the positive effect on performance proposed by those with a more optimistic view of the role diversity can play in organizations …引用元: THE EFFECTS OF DIVERSITY ON BUSINESS PERFORMANCE: REPORT OF THE DIVERSITY RESEARCH NETWORK (PDFファイル)
Human Resource Management, Spring 2003, Vol. 42, No. 1, Pp. 3–21
この論文のアブストラクトによれば、ダイバーシティの業績への直接的な影響は見られなかったとのことです。
« iPhone 5を iOS 9にアップデートしました。(トラブル対処編) | トップページ | 社員の「ライフ」をサポートする仕組み »
« iPhone 5を iOS 9にアップデートしました。(トラブル対処編) | トップページ | 社員の「ライフ」をサポートする仕組み »
コメント