なぜ「トイレ」なのか? ~すべての女性が輝く政策パッケージ~
「すべての女性が輝く社会づくり本部」が「日本トイレ大賞」を募集しています。たしかにおトイレが快適だったら、暮らしの質は向上すると思います。ですが、なぜこの本部が募集しているのか疑問に思い、調べてみました。
日本トイレ大賞の募集
~暮らしの質の向上は、快適なトイレから~
- すべての女性が輝く社会づくり本部 首相官邸ホームページ
調べた結果、女性が暮らしやすくなる空間へと転換する「象徴」として、トイレを中心に取り上げられていることがわかりました。「高齢者、障害者、女性への配慮により、健常者、男性にとっても望ましい排泄環境になる」からということで、私は理解しました。
調べた内容を、自分用のメモとして残しておきます。
◆「日本トイレ大賞」の募集対象は?
「日本トイレ大賞」の募集対象は以下のとおり。女性が輝くため、という枠ではなく、もっと広い枠で募集されているようです。
世界に誇りたくなるトイレ、子連れで利用しやすいトイレなど、優れた「トイレ空間」のみならず、日本の技術を生かした環境に優しいトイレ開発や、快適なトイレを通じた観光支援などの「活動」も募集対象とします。
引用元: 内閣官房 > 「暮らしの質」向上検討会 > 日本トイレ大賞
すべての女性が輝く社会づくり本部のWebページによれば、平成27年5月に取りまとめられた「暮らしの質」向上検討会の提言にて、暮らしやすい空間へと転換する象徴としてトイレが取り上げられたとのこと。
◆「暮らしの質」向上検討会の提言とは?
提言には、以下の記述がありました。
Ⅰ.総論~すべての女性が輝く社会づくりと暮らしの質の向上
(提言のポイント~)
○空間づくりについて
・女性が暮らしやすくなる空間へと転換する「象徴」として、トイレを中心に取り上げる。
・日々の暮らしにトイレは欠かせず、清潔性、快適性、安全性を向上させることが重要であることに加え、外交、成長戦略、防災、地方創生の観点からも重要な意味。快適なトイレを増やすための各般の取組(ジャパン・トイレ・チャレンジ)を実施すべき。
また、別紙「災害用トイレについて」の中に以下の記述がありました。これには納得。東日本大震災の折の体験を振り返っただけでも、思い当たる節があります。
災害時のトイレ高齢者、障害者、女性への配慮により、健常者、男性にとっても望ましい排泄環境になる
引用元: 「暮らしの質」向上検討会 提言 平成27年5月(PDFファイル)
ここまで読み進めて、なぜ、すべての女性が輝く社会づくり本部で検討されているのか、なぜトイレなのか、が、ようやく見えてきました。
「すべての女性が輝く社会づくり本部」が「日本トイレ大賞」を募集しているということは、女性が輝くためには、快適なトイレがあればいいのか、といったように、ちょっと違ったニュアンスで理解されてしまうんではないかと思いました。※考えすぎかしら。。。
◆「すべての女性が輝く政策パッケージ」ではどう表現されているか
「暮らしの質」向上検討会は、「すべての女性が輝く政策パッケージ」を踏まえているとのこと。「すべての女性が輝く政策パッケージ」を検索してみたところ、おトイレについて触れられているのは、以下の箇所でした。
○誰もが暮らしやすい社会の基盤づくり
・ 誰もが安心して使える安全で清潔なトイレや授乳スペースなどの公共施設等、快適に過ごせる公共の空間づくりについて検討する。
引用元:「すべての女性が輝く政策パッケージ」(PDFファイル)
◇ ◇ ◇
余談ですが、以前見たテレビ番組によれば、トイレの神様は弁財天様なのだそうです。トイレを綺麗にしたら、金運が良くなった、仕事運がよくなったというような話を聞きますが、もしかしたら、弁財天様のご利益なのかも。
私が通っていた大学の工学部の一部の建物には、女子トイレがありませんでした。隣の棟に行けば済むことですし、男女比から考えてもまぁ仕方ないかなと考えていました。でもやっぱり不便でした。今は改善されているかな。
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