紛失したスマホが何されるか?
もしスマートフォンをなくしてしまったら?誰かが届けてくれるでしょうか。もとの状態で戻ってくるでしょうか。3年ほど前の情報なのですが、シマンテックの調査結果が興味深いので紹介させていただけます。あまりよい結果ではなかったようです。
◆調査の結果
調査の名前は「Symantec Smartphone Honey Stick Project」。アメリカとカナダの5都市で実施。ダミーの個人データを入れた50台のスマートフォンを用意。パスワード設定などの紛失対策を行わない状態にして、人通りの多い公共の場所にわざと置き忘れ、発見者がどのように扱うのかを監視したのだそうです。発見者の操作のログが、リモートで集められるしくみ。どのような結果が得られたかというと、以下のとおりです。
- 発見者の50%が持ち主に返そうとした
- 発見者の96%がなんらかのデータにアクセスした
- 発見者の72%が写真アプリにアクセスしようとした
- 発見者の60%ソーシャルメディア情報や電子メールを見ようとした
- 発見者のほぼ半数が、持ち主の銀行口座にアクセスしようとした
発見者の半数は、持ち主に返そうとしないということですね。。。やっぱり、ちゃんと、セキュリティ設定をしておいたほうがよさそうですね。
◆スマートフォンの3つの対策
スマートフォンを使う人が自らできる情報セキュリティ対策としては、内閣サイバーセキュリティセンターが以下の3つを挙げています。
- OSやアプリケーションは、常に最新の状態で利用する
- ウイルス対策ソフトウェアを利用する
- 信頼のおけるサイトからアプリケーションを入手する
詳しくは、以下のリンクをたどってみてくださいね。
スマートフォンの3つの対策 - 国民を守る情報セキュリティサイト
また、シマンテックは調査結果の記事で以下の対策を挙げています。
- スクリーンロック機能を使って、複雑なパスワードや「ロック解除用」パターンで端末を確実に保護する。
- スマートフォン専用のセキュリティソフトウェアを使う。
- 外出中は必ず、モバイル端末を近くに置き、端末をどこに置いたかを常に意識して、決して置いたままその場を離れない。
情報源:Symantec Connect Community
自分でできることをちゃんとやる、ということですね。
ところで。「Smartphone Honey Stick Project」の調査、日本でやってみたらどんな結果になるのかしら。持ち主に返そうとする発見者が多いんではないかと期待しちゃいます。興味深いです。
出典と情報源
- The Symantec Smartphone Honey Stick Project (PDFファイル)
- シマンテックスマートフォンハニースティックプロジェクト(Symantec Smartphone Honey Stick Project)のご紹介 | Symantec Connect Community
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