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2014年12月14日

『【特別展】没後15年記念「東山魁夷と日本の四季」』ブロガー内覧会参加レポート(前編)

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山種美術館で開催された『【特別展】没後15年記念「東山魁夷と日本の四季」』のブロガー内覧会に参加させていただきました。皇居宮殿ゆかりの作品と東山魁夷の代表作を山崎館長のギャラリートークを聞きながら鑑賞でき、老舗菓匠「菊家」の特別展オリジナルの和菓子を頂くという、大変贅沢な時間を過ごすことができました。宮内庁所蔵の「萬緑新」(前期のみの展示)は必見です!

【特別展】没後15年記念「東山魁夷と日本の四季」
web: http://www.yamatane-museum.jp/exh/current.html
会場: 山種美術館
会期: 2014年11月22日(土)~2015年2月1日(日)
 前期:11月22日(土)~12月21日(日)
 後期:12月23日(火・祝)~2月1日(日)
休館日:月曜日(ただし1/12は開館、1/13,12/29~1/2は休館)

展示の様子・感想を報告しますね。撮影許可を頂きましたので、今回のレポートは写真多めです。

◆第1章 風景画家への道

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人気アートブログ「青い日記帳」のTak(たけ)さんも会場に来られていました。Takさんが教えてくださった特別展の見どころの一つが説明プレート。展示されている作品の隣に、2枚の説明プレートが添えられています。

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『白い壁』の一部(東山魁夷、1952年、山種美術館所蔵)

上のプレートには、作品名、制作年、所蔵美術館などに加えて、取材地が書かれていました。場所のイメージを持って、作品を見ることができますから、この取材地情報はとってもいいですね。

たとえば、上の写真は『白い壁』という作品です。山梨県南アルプス市の旧倉庫町が取材地なのだそうです。山梨県出身の私は、親しみを持ってみることができました。長野を描いた作品が多いことは知っていましたが、山梨を描いた作品もあるのですね。。。倉庫町って、たしか、昔、電車が通っていた場所だときいた記憶があります。後で調べてみるつもり。

下のプレートには、「東山魁夷のことば」が書かれています。静かな月夜の様子がより濃く伝わってくるようでした。

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素人目で申し訳ないのですが、このコーナーに展示されている東山魁夷の作品は、筆づかいとか作品の雰囲気とかに目に見える力強さがあるようで、のちの作品とは違っているように感じられました。

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『白い嶺』の一部(東山魁夷、1964年、山種美術館所蔵)

◆第2章 ≪満ち来る潮≫と皇居宮殿ゆかりの絵画

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やはり、『満ち来る潮(うしお)』に目を引かれます。横9m超の非常に大きな作品で、一番奥に展示されています。作品の前にはソファーが用意されています。腰かけての鑑賞は、ゆっくり見れるだけできるだけでなく、立ってみるのとは違う低めの目線でみることもできますね。

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『満ち来る潮』(東山魁夷、1970年、山種美術館所蔵)

『満ち来る潮(うしお)』は、皇居新宮殿の宮内庁委嘱作品にちなんで制作された作品です。山種美術館の創立者である山崎種二氏が新宮殿に展示された作品を見て感動し、「一般の方にも作品を見ていただけるように」と、東山魁夷に直接依頼して描いてもらったという経緯を持つのだそうです。おかげさまで、私たちは見ることができるのですね。ありがたいことです。

波の部分は緑青で、波が砕ける様子や波の光る様子は、プラチナや金で表現されているのだそうです。こんなにキラキラしている東山魁夷作品って、あまりないのではないでしょうか。岩の黒っぽい部分でキラッキラッと細かく光るのは、絵の具を焼いたものを使っているからだそうです。

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東山魁夷は、ライティングにもこだわりを持っていたのだそうです。山崎館長によれば、展示するときには必ず、フットライトをつけるようにと指定されたのだとか。内覧会では、フットライトを消した場合も特別に見せていただけました。下の左側の写真が通常のフットライトありの展示、右側がフットライトを消した様子です。輝き方がかなり違いますね。

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振り返ってみると、波のスケッチと『満ち来る潮』の下図がありました。下図には線が何本も何本も引かれており、制作の過程がうかがえるようです。スゴイですね。。。ただただ感服です。

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『満ち来る潮 小下図2』の一部(東山魁夷、1969-1970年頃、山種美術館所蔵)

後編につづきます。。。

※山種美術館より、写真の撮影許可を頂いています。

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コメント

こんばんは。

TBありがとうございました。
素晴らしいレポートですね!

フットライトの有無もはっきりとお写真から分かります。

また機会を作りたいと思います。どうぞ宜しくお願い申し上げます。

★Takさん
コメント、ありがとうございました☆

内覧会には初めて参加させていただきました。
よい機会をいただきまして、本当にありがとうございました。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。

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