女性が管理職に尻込み、乗り気にさせるには?
「女性が管理職に尻込み、乗り気にさせるには?だれか教えて」という記事が、日本経済新聞Web版に掲載されています。この悩みに対するアドバイスの中で、共感度が高かったのは、「長時間労働の見直し」と「客観的な人事評価の軸つくり」。以下で引用して紹介させていただきますね。
ためらう理由は「子育てとの両立が難しい」「出世に興味がない」など様々だが、ニッセイ基礎研究所の金明中・准主任研究員は「管理職男性をみて『あんなに働けないし、働きたくない』と感じる女性が多い」と指摘、上司に「まず自分が長時間労働をしていないか見直して」と助言する。
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「女性登用の実績づくりでは」。そんな疑念を抱かせないために第一生命経済研究所の的場康子上席主任研究員は「客観的な人事評価の軸をつくり、示すのも大切」と話す。男性が逆差別と感じると、職場がぎくしゃくしかねない。だからこそ「管理職になってからも助けるよ、と伝えて」。上司が変わることが最大の後押しになるようだ。引用元: 女性が管理職に尻込み 乗り気にさせるには? :日本経済新聞 (2014年10月5日)
独立行政法人 労働政策研究・研修機構(JILPT)が実施した「男女正社員のキャリアと両立支援に関する調査結果」によれば、一般従業員が昇進を望まない理由は、下表のとおり。やはり、女性には「仕事と家庭の両立が困難になる」という気持ちがあるようです。
ちなみに、男女差が大きそうなのは「仕事と家庭の両立が困難になる」「メリットがないまたは低い」「自分の雇用管理区分では昇進可能性がない」のようです。
男性と同じように働き続け、男性と同じように評価されるためには、長時間労働が必要な現状であると認識しています(もちろん、みんながみんな、そうであるわけじゃないと理解していますが)。そのような働き方をすることは、とくに子育てに影響を与え、仕事と家庭の両立を困難にすると、私は考えます。保護者でなければできないことを、必要な時にやらない、という選択は、少なくとも私にはできません。そのために必要であれば、働き方をセーブする選択も必要だと思います。
いったんペースダウンし、子育てが終わったらペースを戻せばいい、というアドバイスを見かけますが、そんなに簡単には戻せないし、遅れを取り戻すにも時間がかかります。その覚悟をもって、働き方をセーブするという選択肢を選んでほしいなと思います。
長時間労働、改善されるといいな。効率性で評価されるようになるといいな。子育てしているからではなく、子育てしていなかったとしても、私はそう思うと思います。
図表の出展
- 調査シリーズNo.106 「男女正社員のキャリアと両立支援に関する調査結果」:研究成果/JILPT (2013年3月29日)
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