女性閣僚は歴代最多5人。男女平等指数を上げることができるか
9月3日、第二次安倍改造内閣が発足しました。女性閣僚は歴代最多に並ぶ5人。この増加は、先進国最低レベルの、日本のジェンダー・ギャップ指数(男女平等指数)の向上に寄与するでしょうか。
日本は、社会進出や政治参加における性別格差が大きい先進国です。これは、世界経済フォーラムが毎年発表しているジャンダー・ギャップ指数を見ても明らか。2013年の日本の総合順位は136カ国中105位とのこと。先進国最低レベルが続いてきています。
引用元&グラフの出典: The Global Gender Gap Peport 2013(full report)(PDF) P.236-237.
このジャンダー・ギャップ指数には、4つの指標があります。2013年のデータによれば、各4つの指標に対する日本の順位は、以下のとおり。
ECONOMIC PARTICIPATION AND OPPORTUNITY |
: | 104位 |
EDUCATIONAL ATTAINMENT | : | 91位 |
HEALTH AND SURVIVAL | : | 34位 |
POLITICAL EMPOWERMENT | : | 118位 |
4つの指標のうち、POLITICAL EMPOWERMENTを少し掘り下げてみます。上位を占める北欧三国と日本だけ抜き出してみると、スコアは以下のとおり。スコアが1に近づくほど、男女平等なのだそうですから、日本はかなり低めであることが見て取れます。
Country | Score | Rank |
---|---|---|
Iceland | 0.7544 | 1 |
Finland | 0.6162 | 2 |
Norway | 0.5616 | 3 |
Japan | 0.0603 | 118 |
ジャンダー・ギャップ指数はひとつの目安ですが、男女比が0.52:0.48であることを考えると、女性の国政への参加率が低いのは事実です。
「社会のあらゆる分野で2020年までに指導的地位に女性が占める割合を30%以上とする」という目標を、今年1月の施政方針演説で安倍首相は掲げています。この後の動きや、他への影響が気になるところです。数値目標を達成するために、女性の大変さが増さないことを期待します。
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関連情報へのリンク
- World Economic Forum
The Global Gender Gap Report 2013
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