「女性の無償労働は男性の5倍」「日本人の睡眠時間は短い」~OECD時間の使い方調査の結果から~
3月8日は国際女性デーです。この日を前にOECD(経済協力開発機構)から、労働と余暇のバランスに関するデータが公表されました。2万人を対象にした、「時間の使い方」に関する調査で得られたデータだそうです。この50年間で、女性の有償労働が増加にともない、無償労働が減少したそうです。男性も家事育児をするようになってきていますが、時間の使い方については、多くの国において未だに大きな男女差があるとのこと。この状況は、日本だけではないのです。
以下の図は、1日1440分のうち、有償労働をしていない時間の過ごし方を図示したものです。
男女差が大きいのは、routine housework(日常の家事)とcare for household members(家族の世話)のようです。女性の方がかなり長い時間従事していることがわかります。いずれの国においても、この傾向が見られるようです。ピンク色の線で囲んでいるのが日本のデータ。
上の図のもとになっているデータの、日本の部分をピックアップしてみました。以下のとおりです。無償労働は、男性は62分であるのに対し、女性は299分。約5倍の差があります。男性はやはり、有給労働の時間が長いようですね。
睡眠時間についてですが、日本人女性の睡眠時間は、456分。調査対象国の中では一番短いという結果だったようです。データをグラフに表してみると、以下のとおり。日本は真ん中付近、左から12番目です。たいていの国は女性の方が睡眠時間が長いのに対し、日本は男性のほうが睡眠時間が長いようです。
以下のニュースが、3月7日に流れていました。ニュースの情報源と思われるOECDのデータまでたどってみて、得た図とデータを、この記事では紹介させていただきました。記事を書く人がデータから何を読み取ったかによって、ニュースで報じられる内容には差が出てきます。ですので、気になる記事は、その情報源までたどってみるといいのではないかと思います。
- 日本男性の家事時間は最低レベル OECD調査 :日本経済新聞(2014年3月7日)
- 「家事に最も協力的」な男性はノルウェー人、日本は男女差顕著=OECD | 世界のこぼれ話 | Reuters(2014年3月7日)
情報源および出典
- Balancing paid work, unpaid work and leisure
Gender Data - OECD
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