その残業、本当に必要? ~ワーク・ライフ・バランスレポート2013~
残業や休日出勤をせずに仕事をすることは、人事評価で考慮されていない実態が、調査結果から明らかになったそうです。これは、『従業員数が 100 人以上 1,000 人未満で、「建設業」「運輸業」「小売業」「飲食業」のいずれかに属する企業の人事部』を対象とした調査結果とのこと。内訳は以下のとおり。「考慮されていない」が74.0%を占めています。
一方、別の調査では、上司が労働時間が長い部下をどう感じていると思うかを見ることができます。調査結果によれば、1日あたりの労働時間が長い部下ほど「頑張っている人」「責任感が強い人」とポジティブに評価し、労働時間が短い部下ほど「仕事が遅い人」、「残業代を稼ぎたい人」とネガティブに評価する傾向があることが分かったそうです。
この2つの結果をもとに考えてみると、つまり、短時間で質のよい仕事をしても、その効率の良さは評価されない傾向があるということです。また、労働時間の長さで評価される傾向があるということです。
相手が何でどう判断・評価するかを考慮したうえで行動することは、大切です。いつも念頭においているつもり。しかしこればかりは、そうしたくないです。仮に、自分の職場が部下を労働時間の長さで評価し、効率性を評価しない部署だったとしたらどうでしょうか。そうかといって、労働時間を長く確保する策を練るのは、嫌だなぁ。そうかといって、評価されないのに効率的に仕事をこなすのにも、疑問が残ります。どこか自分の気持ちとの折り合いのつく点をみつけて、力の入れ具合を調整しながら働くことを選択しそうです。
「短時間で質の高い仕事をすることを評価する」ことに、企業全体で取り組んでほしいなと思います。労働時間は測定しやすいけれど、仕事の質の測定は難しいと思います。ですが、ぜひ、質を評価してほしいな。
上のグラフは、『従業員数が 100 人以上 1,000 人未満で、「建設業」「運輸業」「小売業」「飲食業」のいずれかに属する企業の人事部』を対象とした調査結果とのこと。一方下のグラフは、従業員数が 30 人以上の企業で業種不問。調査対象に差があるものの、おおまかな傾向は見て取れるのではないかと思います。
情報源&グラフの出典
- 仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)レポート2013
~その残業、本当に必要?
上司と部下で進める働き方改革~ 全体版
第3章 仕事と生活の調和実現の状況
第3節 健康で豊かな生活のための時間が確保できる社会に関する数値目標設定指標の動向(PDF形式)
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コメント
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> 仕事の質の測定は難しいと思います。
そう、そこですねぇ、問題は。
では、よいお年を。
投稿: ぶぅ | 2013年12月30日 08時54分
★ぶぅさん
仕事の質。測定は難しいですよね。。。
いつも、コメント、ありがとうございます
遅くなりましたが、今年もよろしくお願いします。
投稿: windy | 2014年1月11日 00時49分