ISSの日本実験棟「きぼう」内部を探検できるアプリ「kibo360°」が素晴らしい件。
11月7日、宇宙飛行士の若田光一さんら3名が搭乗したソユーズTMA-11M宇宙船が打ち上げられました。同日、国際宇宙ステーション(ISS)にドッキング。若田さんの長期滞在がスタートしました。ISSは、地上約400kmにあります。ISSにある日本の実験棟が「きぼう」。そのきぼうの中を、360度体感できるスマートフォンアプリが「kibo360°」です。無料でここまでリアルに見れるのはうれしいですね。宙の写真も綺麗です。子どもに見せる前に、保護者な私も結構楽しめました。
この記事では、iPhoneアプリの「kibo360°」を紹介させていただきますね。
アプリのローディング画面では、打ち上げからISSにたどり着くまでの過程を見ることができます。
「kibo360°」には、「MISSION MODE」「FREE MODE」の2つがあります。「MISSION MODE」は、きぼうの設備を順に見て学ぶモード。「FREE MODE」は、きぼうの中を自由に見てまわれるモードです。
◆MISSION MODE
まずは「MISSION MODE」から。宇宙飛行士の星出さんが迎えてくれました。左下には、アプリ利用者の宇宙滞在時間(おそらくアプリ使用時間)が表示されています。宇宙飛行士になって、ミッションスタートです。
ロボットアーム制御ラック、画像取得処理装置(IPU)、エアロックと、説明を読みながら順に進みます。
ミッションを完了すると、きぼうの丸い窓から見た地球の映像を見ることができます。
そのときの第一声をFacebookに投稿できるようになっています。私はつぶやかなかったけれど、地球は水の星なのだなと改めて感じましたよ。他の飛行士の皆さんのひと言は「Kibo360° WISH to be a STAR 特設サイト」で見ることができます。青い、美しい、キレイといったひと事が多いようです。
◆FREE MODE
次に、FREE MODEを試してみました。スマートフォンを持ち、かざしながら、きぼうの船内を探検することができます。歩かずにタップするモードもあります。
きぼうの中、エアロックの方向を見てみると、こんな感じ[↓]。赤マルはアプリのガイド表示です。タップすると、その部分に近づくことができ、説明が表示されます。
エアロックに背を向け、反対側を見てみると、こんな感じ[↓]。
足元に何か書いてあるようなので、近づいてみると、、、“Welcome to KIBO !”と書かれていました!アチコチみれるのって、おもしろいですね。
◆スペースデブリ(宇宙ゴミ)
アプリ起動中、iPhoneが振動することがときどきあります。これは、スペースデブリ(宇宙ゴミ)にきぼうがぶつかったときに、振動するようです。結構な頻度で、iPhoneが振動しました。ということは、宇宙ゴミは多いってことですよね。実際には、ISSでは衝突防護対策がとられているとのことですが。。。
宇宙ゴミには、役目を終えた人工衛星、ロケット、破片などがあるそうです。調べてみたら、直径0.4インチから4インチ(1cmから10cm)の粒子だけでも、およそ50万個あると想定されるのだとか。私が何をできるわけでもないですが、人類が残したものであるならば、きれいにしたい気分になりました。
◆その他の感想
大きな画面の方が楽しめると思います。無料のiPadアプリもあるので、iPad/iPad miniをお持ちの方は、そちらの方がいいかも。
MISSION MODEは、きぼうの設備を順に見せていただけるので楽です。その反面、自分の意思と違う動きをするので、バテバテの状態で見ていたらサイバー酔いしそうになりました。とかって、私だけかも
さて、若田さんのISS滞在は、2014年5月14日までの予定とのこと。宇宙から発信される情報を、楽しみにしたいと思います。
関連情報へのリンク
- iTunes App Store - kibo360°
- Kibo360° WISH to be a STAR 特設サイト
- 宇宙ステーション・きぼう広報・情報センター
- 宇宙航空研究開発機構:JAXA
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