ジェンダー・ギャップ指数(男女平等指数)2013発表、日本は105位
「The Global Gender Gap Report 2013」が、世界経済フォーラム(World Economic Forum)のWebサイトに掲載されています。2013年の日本の順位は136カ国中105位とのこと。評価スコア(ジェンダー・ギャップ指数(男女平等指数))は0.6498。ほぼ横ばいという傾向は変わっていないようです。注目の国はフィリピン。5位に入っています。Gender Gap Heat Mapが興味深いです。日本付近は下図のとおり。スコアが高くギャップが少ないフィリピンは緑色。一方、スコアが低くギャップが多い日本や韓国は茶色です。
男女平等指数に関するレポートの詳細は、以下のリンクをたどってみてくださいね。
World Economic Forum
・ The Global Gender Gap Report 2013
・ News Release: 英語、日本語(PDF)
・ full report(PDF) ・ Gender Gap Heat Map
◆日本のスコアと順位
日本の経年変化は以下のとおり。2012年は0.6530、2011年は0.6514、2010年は0.6524でしたので、 ここ数年、伸び悩んでいるようです。今年はPOLITICAL ENPOWERMENTのスコアが低くなったことが、順位を4つ下げた原因のようですね。
引用元&グラフの出典: The Global Gender Gap Peport 2013(full report)(PDF) P.236-237.
◆ジェンダー・ギャップ指数とは
ジェンダー・ギャップ指数は、社会進出や政治参加における性別格差に関するもの。この数値は、1 に近づくほど、男女平等であるといえるのだそうです。日本は0.6498。第1位のアイスランドは0.8731。最下位のイエメンは0.5128。数字でみると、日本はだいたい中間に位置しているように見えますが、アイスランドもイエメンも、前年に比べて数字を伸ばしてきているのです。つまり、トップとの差が開き、最下位との差が縮まってきているのです。
◆上位は北欧諸国
今年もレポートの中から、評価スコアのトップ5と日本を抜き出してみました。トップ5を見てみると、やはり北欧諸国の順位が高いことがわかります。その中にフィリピンが食い込んでいるのが分かります。フィリピンはECONOMIC PARTICIPATION AND OPPORTUNITYとPOLITICAL EMPOWERMENTの分野で伸びたようです。
順位 国名 評価スコア
(前年差)2013 2012 1 1 Iceland 0.8731 (+0.091) 2 3 Finland 0.8421 (-0.003) 3 2 Norway 0.8417 (+0.014) 4 4 Sweden 0.8129 (-0.003) 5 9 Philippines 0.7832 (+0.0075) 105 101 Japan 0.6498 (-0.0032) 情報源: The Global Gender Gap Peport 2013
(PDFファイル)
◇ ◇ ◇
ここ数年、毎年この時期に「The Global Gender Gap Report」をみています。そして、毎年、地球レベルで、今の日本の立ち位置を感じます。後輩たち、子どもたちの時代には、より良い方向に動いていますように、と、今年もまた思います。
性差は、多少はあってもいいんじゃないかと思います。ただ、女性とか母親というだけで、扱いが不公平だったり、負担が増したり、マイナスに評価されることがなくなるといいな。とはいえ、根付いてしまっている文化を変えるのは難しい。これを変えるためには、政治の場や経済活動への女性進出が必要で、そうなると、やっぱり男女平等指数が高くなる方向に動く必要がありそうですね。
私が私の場所でできることは何だろう?
毎日自問しては答えを見つけ行動しています。
大きなコトでなくていい。
小さなコトの積み上げでいい。
関連情報へのリンク
- World Economic Forum
The Global Gender Gap Report 2013
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