子宮頸がん予防ワクチンに関するQ&Aが改訂されました。
厚生労働省のWebサイトに掲載されている「子宮頸がん予防ワクチンに関するQ&A」が、平成25年6月版に改訂されました。子宮頸がん予防ワクチンの積極的な接種が一時中止になった後、しばらくの間はデッドリンク、その後は4月版が掲載されており、タイムリーに知りたい情報はQ&Aからは得ることができませんでした。新たに公開された改訂後の6月版では、そのもどかしさは解消されたようです。平成25年6月版から一つ、紹介させていただきますね。
Q19.子宮頸がん予防ワクチンの安全性に関する報道をよくみかけますが、何が問題になっているのですか?
A19.子宮頸がん予防ワクチン接種後に、複合性局所疼痛症候群(CRPS)※などの慢性の痛みを伴う事例や、関節痛が現れた事例などの報告があり、緊急に専門家による検討を行いました。子宮頸がん予防ワクチンの副反応の発生状況については、ワクチン接種の有効性との比較考量の中で、定期接種の実施を中止するほどリスクが高いとは評価されませんでした。
しかし、ワクチンとの因果関係を否定できない持続的な疼痛が子宮頸がん予防ワクチン接種後に特異的に見られたことから、同副反応の発生頻度等がより明らかになり、国民に適切な情報提供ができるまでの間、定期接種を積極的に勧奨すべきではないとされました。今回の措置は、あくまで一時的な措置であり、より安心して接種を受けて頂くためのものです。厚生労働省では、早急に調査すべきとされた副反応等について可能な限り調査を実施し、速やかに専門家による評価を実施する予定としております。(2013年6月現在)。
※複合性局所疼痛症候群は、骨折・捻挫などの外傷をきっかけとして生じる、原因不明の慢性の疼痛症候群です。
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