ふくしま式『「本当の国語力」が驚くほど伸びる本』で論理的思考力を身に付けることの大切さを学ぶ
福嶋隆史さんの著書『「本当の国語力」が驚くほど伸びる本』を読みました。子どもが論理的思考力を身に付けることの大切さについて、小学校の先生から話をうかがったことがきっかけ。興味深い話でしたので、ふくしま式、3つの力、問題集など、先生の話の中にあったキーワードについて調べ、たどり着いたのが、福嶋隆史さんの著書『「本当の国語力」が驚くほど伸びる本』だったのです。 | ![]() |
◆感想
国語力とは、論理的思考力である。
論理的思考力とは、3つの力である。
3つの力とは、
「言いかえる力」「くらべる力」「たどる力」である。
このようにシンプルな文章に帰結できているという点が、とにかくスゴイと思いました。これなら、親が小学生の子どもに教えることができそうです。ピラミッド構造、MECE(もれなくダブりなく。Mutually Exclusive and Collectively Exhaustiveの略)、ロジックツリーなど、大人向けの「ロジカル・シンキング」の本に書かれている難しそうなコトを親が理解していなくても大丈夫です。
しかしながら、「国語力は論理的思考力である。」となぜ言い切れるのか、という点に疑問を持ちました。この本によれば、国語の点数が伸びない複数の子どもが、上述の3つの力をつけることによって、点数をとれるようになったとのこと。これが事実ならば、その実績から言い切れる、と理解しました。国語力をアップさせた方法は、本を読む方法でもなく、たくさんの問題を解く方法でもなく、毎日、新聞を読む方法でもないとのこと。
私の場合、国語は努力しなくても点が取れてしまう教科でした。自分がなぜ国語で点が取れるのか、理由は分かっていませんでしたが、この本を読んで、その理由の一端を理解したように感じました。おそらくこの本に書かれているような力を、子どもの頃に多少なりとも身に付けていたからでしょう。
論理的思考力の本のつもりで購入したのに、読み始めのうちは国語の得点を伸ばす方法の本かと疑ってしまいました。この本にも書かれていますが、論理的思考力を高めることは、他の教科にも良い影響を及ぼすようです。文章を読んで解くのは国語だけではないですものね。普段の生活や仕事で文章を読み書きするときにも役立ちそうだなぁ。そう考えると、論理的思考力は、「生きる力」の一つとして、自分の幹を支えてくれる力だと感じました。大人が読んでも役立ちそう。
保護者というスタンスでこの本を読むならば、一番大切なことは終章に書かれています。「終章 親の心がまえ・接し方で、子どもの未来は大きく変わる」の部分です。親の行動が大切なんですね。わが子の力を伸ばすうえで大切なこととして、以下の三つが挙げられています。これもまたシンプルです。
まず「部分」、次に「全体」
まず「プラス」、次に「マイナス」
まず「与える」、次に「待つ」
子どもの学校では論理的思考力を身に付ける授業がスタートしているようです。保護者である私は、『「本当の国語力」が驚くほど伸びる本』で得た知識を踏まえて、子どもの宿題をみてあげるようにしています。「この部分は、ここを言い換えているのだから…」といったように。学校でやっていることをお母さんは理解してくれているんだなと、子どもも感じてくれているようです。
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「本当の国語力」が驚くほど伸びる本―偏差値20アップは当たり前! |
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ふくしま式「本当の国語力」が身につく問題集〔小学生版〕 |
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