出産後も仕事を続ける母親が増加 ~第1回21世紀出生児縦断調査(平成22年出生児)~
「21世紀出生児縦断調査」は、ある年に生まれた子どもを対象とした追跡調査です。この調査では、家族の状況、子どもの生活状況、子育て意識などについて、経年変化を見ることができます。今まで平成13年生まれの子どもだけが対象でしたが、比較のため、平成22年生まれの子どもも対象に加わったとのこと。先日、平成22年生まれの子どもに対する調査結果が初めて公表されましたので、紹介させていただきます。
第1回21世紀出生児縦断調査(平成22年出生児)の概況 - 厚生労働省
この調査によれば、平成13年出生児の母親よりも、平成22年出生児の母親の方が、出産後も仕事を続けることができているのだそうです。具体的には、以下のグラフのとおり。
上半分が平成22年出生児、下半分が平成13年出生児に関するものです。平成22年出生児は、出産1年前に有職者だった母親が78.8%。このうち出産半年後にも有職者だった割合は45.7%。9年前の平成13年は32.2%だったので、13.5%も伸びた計算になります。
出産半年後に無職の母親が、出産前の仕事を辞めた理由で一番多かったのは、常勤、パート・アルバイトともに「育児に専念したいため、自発的にやめた」だったとのこと。その一方で、「仕事を続けたかったが、両立が難しいのでやめた」母親は、常勤で35.5%、パート・アルバイトで28.5%という結果だったようです。公表されたデータだけからでは細かな理由は分かりませんが、仕事を続けたかったけれども、続けることができなかった、という点がもったいないように思いました。
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