出産事故の補償制度、2009年度の剰余金は214億円
「産科医療補償制度」の保険料が、補償金を大幅に上回っているようです。保険料から補償金などを差し引くと、2009年に生まれた子どもの分は214億円、2010年分は250億円、2011年分は272億円とのこと。
「産科医療補償制度」は、以下の二つの目的のために、2009年からスタートした制度です。
- 分娩に関連して発症した重度脳性麻痺児およびその家族の経済的負担を速やかに補償します。
- 脳性麻痺発症の原因分析を行い、将来の脳性麻痺の発症の防止に資する情報を提供します。
分娩に関連して発症した重度脳性まひと認定されると、看護・介護の基盤整備のための準備一時金600万円と、看護・介護費用として毎年120万円20年間が支給されます。
保険料は1分娩3万円。負担は分娩施設がするのですが、これに伴って分娩費が3万円アップしました。このため出産育児給付金が3万円アップした経緯があります。
09年に生まれた子どもは、満5歳になる14年までに脳性まひが発症すれば申請ができる。発症は生後すぐだけでなく、生後から一定期間後の5歳未満になる例が多い。補償件数は5年間で500~800件と見込んでいるのに、09年分は2年半以上が経過しても補償件数が172にとどまっており、想定に届かない可能性が出てきた。
引用元: 出産事故の補償制度、剰余金214億円 09年分 :日本経済新聞 (2012年08月06日)
補償が必要になるケースが見込みよりも少ないことはいいことなのでしょうけれど、保険料が高いことが保険者に問題視されているようです。保険料が余りすぎてしまうなら適正化してほしいなと、月並みながら思います。
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