企業が検証したがらない育休取得者の「真の価値」
育休を取得する男性社員に関する、ダイヤモンド・オンラインの記事を紹介させていただきます。育児に積極的に参加する男性、いわゆるイクメンに関する記事ですが、記事には、子育てしながら働いている女性が今まで感じてきていることも書かれています。
イクメン社員とモーレツ社員はどちらが生産的か? 企業が検証したがらない育休取得者の「真の価値」 - ダイヤモンド・オンライン (2012年08月17日)
子育てするようになると、子どもが生まれる前のように、就業時間内に仕事が終わらなかったら、残業時間にやればいい、というようなわけには、いかなくなります。ですので、限られた時間の中で仕事が終わるように、仕事を効率的にこなし、生産性をアップさせる努力をするようになりました。
そして分かったこと。それは、子どもができる前は、だらだらと時間を無駄に使い、効率が悪い仕事の仕方をしていたということです。これは私にとって、大きな収穫でした。子どもができる前も、効率的に仕事していたつもりだったのに、そうではなかったことを身をもって知ったのですから。
これは、多くの働く母親が感じる気持ちではないでしょうか。そして、子育てに積極的に参加する、働く父親も、おそらく感じている気持ちではないでしょうか。
最近のアメリカの研究では、アメリカでは、母親の場合、育児はペナルティだけれども、父親の場合、育児はボーナスであることが実証されたのだそうです(→関連記事はこちら)。日本では、どうなのでしょうね。
では企業にとって、そんなイクメンたちのメリットとは何だろうか。新田氏が「イクメンになって良かったと思うポイント」として指摘するのは、短い労働時間でたくさんの仕事をこなせるようになったことだという。この意見は、「仕事の生産性」を議論する上で傾聴に値する。 …(略)…新田氏は、このメリットは個人の働き方ばかりでなく、「企業活動にもプラスに働く」と指摘する。
…(略)… しかし、人事評価には『長く働いている社員は偉く、早く帰る社員はサボっている』というイメージが反映されてしまっているので、なおさら育休を取得しづらい状況があります。
引用元: イクメン社員とモーレツ社員はどちらが生産的か? 企業が検証したがらない育休取得者の「真の価値」 - ダイヤモンド・オンライン
子育てしながら働く社員とモーレツ社員はどちらが生産的か?この分類では、一概にはくくれないんじゃないかと思うのですが。
以前、他の記事でも書きましたが、どのくらい先の未来かは分からないけれど、「イクメン」も「ワーキングマザー」も、とんがった意味で使われない言葉になっているといいなと、私は思っています。多様性の中の一つのコトとして、吸収されてしまっているといいな。時間の制限が毎日あることで眉をひそめられることもなく、子育てしていることで肩身の狭い思いをすることもなく、子育て支援制度を使うことでマイナス評価されることもなく。
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