ヤフー新CEO選出は資質のみを検討、妊娠は問題にならなかった
先日、グーグル幹部だったマリッサ・メイヤーさんをCEOに迎えると、米ヤフーが発表しました。メイヤーさんは、妊娠していることをヤフーに伝えていたそうですが、ヤフーは、メイヤーさんをCEOに選出する際、IT幹部としての資質だけを検討したのだそうです。妊娠していることは問題ではなかったとのこと。

米Yahoo!、Googleのマリッサ・メイヤー氏をCEOに指名
- ITmedia ニュース(2012年07月17日)via kwout
メイヤーさんは、グーグルでは、Google Map、Google Earth、Google ストリート・ビュー、Google Doodle などを担当してきた副社長だったとのこと。Google検索、iGoogleなどのLook&Feel(見た目と使い勝手)の決定にも関わられたのだとか。日頃、使うことが多いGoogle製品を担当されていたということで、なんか、すごく身近な方のように感じてしまいました(^^;
ウォール・ストリート・ジャーナル日本版のWebサイトでは、「ヤフー新CEO、秋に出産予定」という特集記事が組まれています。これをきっかけに、IT企業の女性幹部について、働く母親について、話題になってきているようです。
特集:ヤフー新CEO、秋に出産予定
- ウォール・ストリート・ジャーナル日本版
IT企業の女性幹部といえば、先月、FacebookのCOOに就任されたシェリル・サンドバーグさんが、記憶に新しいところ。

Facebook、シェリル・サンドバーグCOOを取締役に
- ITmedia ニュース(2012年06月26日) via kwout
昨年は、メグ・ホイットマンさんの、ヒューレット・パッカードCEO就任のニュースがありました。

HP、メグ・ホイットマン氏を社長兼CEOに指名
レイ・レーン氏が代表権のある会長に
- ITmedia ニュース(2011年09月23日) via kwout
マリッサ・メイヤーさんは、GoogleからYahooへ。シェリル・サンドバーグさんは、GoogleからFacebookへ。メグ・ホイットマンさんは、eBayからヒューレット・パッカードへ。実績と資質をかわれて。
学ぶところは沢山ありますが、正直なところ、普通の働く母親が真似できるような方々ではありませんよね(^^; 有能であれば、男性でも女性でもちゃんと評価されるべきだし、そういった意味で、彼女たちの就任を決めた企業に、私は拍手を送りたい気持ちです。日本ではどうかな。。。
育児休職を取得したら、それまで積み上げてきた成果はゼロクリア。残業時間が足りない、会社の制度を使ったというだけで評価が下がるなど、厚生労働省が公表した「平成23年度版 働く女性の実情」にも記載のあるように、キャリアをあきらめ、働き方を変えなければならない現状もあります。これが変化するには、まだまだ時間がかかりそう。子どものお迎えに行くために定時退社したり、短時間勤務しなければいけない。そのことに、企業によっては、キャリアにマイナスになる、という代償を支払っていることを、子育てしながら働いていない方々は、もしかしたら知らないかも。かつての私が知らなかったように。
子どもの保育、家事の分担など、働きながら子育てするために必要な検討や調整は、IT企業の幹部であろうとなかろうと、一緒だと思います。妻が働きつづけるためには、夫の理解は必須。これがないと、とってもしんどいです。。。理解がないと、これまた、女性がキャリアをあきらめ、働き方を変えることにつながりますから。
さて、普通の働く母親ができること。それは、自分の場所で、自分のすべきことに、ちゃんと成果を出すことだと思います。自分のためにも、後輩たちのためにも。
人それぞれに環境は異なりますので、自分で自分が納得できるポイント、着地点を、その都度、その都度、自分で見つけていくことが必要だと、私は思います。会社も社会も、そんなに簡単には変わらないですから。
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