女性の能力が無駄になっている国
エコノミスト2011年11月5日号に、
Land of the wasted talent
Japanese firms face a demographic catastrophe. The solution is to treat women better
という記事が掲載されています。この記事では、日本の女性の能力が無駄になっていることについて、触れられているようです。
Japanese firms are careful to recycle paper but careless about wasting female talent. Some 66% of highly educated Japanese women who quit their jobs say they would not have done so if their employers had allowed flexible working arrangements. The vast majority (77%) of women who take time off work want to return. But only 43% find a job, compared with 73% in America. Of those who do go back to work, 44% are paid less than they were before they took time off, and 40% have to accept less responsibility or a less prestigious title. Goldman Sachs estimates that if Japan made better use of its educated women, it would add 8.2m brains to the workforce and expand the economy by 15%—equivalent to about twice the size of the country’s motor industry.
もし日本が教育を受けた女性をより活用したならば、820万人の頭脳労働者が増え、経済規模を15%拡大できる。これは、日本の自動車産業の約2倍にあたる。のだとか。
これが本当ならば、
もったいないなぁ、というのが、率直な感想。
先日、世界経済フォーラムから2011年のジェンダー・ギャップ指数に関するレポートが発表されました。このレポートでも、日本は、下記のように書かれています。
Women make up almost half of those receiving tertiary education but only about 9% of those occupying senior leadership positions, indicating an inefficient use of the female talent available in the country.
引用元: The Global Gender Gap Peport 2011 (PDFファイル)P.26
大学教育を受けているのが男女半々であっても、上位のリーダーシップをとっている女性は9%でしかないのだとか。
持っているチカラを、有効活用できるといいのでしょうね。男性も女性も。
エコノミストの記事と世界経済フォーラムのレポートを読んで、日本は、(とくに)女性の能力を活用することができていない国であると思われているのだなと、改めて感じさせられました。もったいないことになっているという共通意識を持てるといいのかも。
※英語勉強中につき、つたない訳で申し訳ありません。ご容赦ください。興味のあるかたは、エコノミストのWebサイトの原文をお読みくださいね。
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コメント
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今日は。
辛口のコメントで恐縮ですが、引用された二つの海外の資料の受け止めが、少々一面的で自虐的なように感じたもので、一言。
女性の能力は必ずしも会社や役所で働くことだけではないはず。育児や家事はある意味、「外働き」以上に価値ある仕事ではないでしょうか。
それに今はデフレで、仕事がないのです。ですから、「もし日本が教育を受けた女性をより活用したならば、820万人の頭脳労働者が増え、経済規模を15%拡大できる」などとは、机上の空論だと思われます。
それに、母親を最も必要とする乳幼児から取り上げるように「外働き」させることが、果たして賢明な社会と言えますか?
「女性の能力が無駄になっている国」などという外国人の悪口を真に受けるのは、余りにも自虐的ですよ。
人々の絆の強さや治安の良さなど、日本は諸外国がうらやむ信頼社会を築いてきたのです。その多くは、家庭にどっしり腰を下ろし、家族に無償の愛情を注いできた母親の力と確信しています。
日本人の価値観や生き方に、もっと自信を持ってもよいのではないでしょうか。
投稿: 天ぷらソバ | 2011年11月15日 18時46分
天ぷらソバさんの考えを書いてくださり、ありがとうございました。コメントの返事が書けておらずに申し訳ありませんでした。
家事や育児も立派な仕事だと私は考えています。引用元の記事が悪口だとは考えてもいませんでした。
投稿: windy | 2011年12月27日 01時50分