AERA特集「放射能と母」、対談「不安ママ」と「大丈夫ママ」私たちの境界線
「放射能と母」という特集が、AERA 2011年10月17日号に載っています。子どもへの放射能の影響を気にする度合いの差がどうして生まれるのか。「不安ママ」と「大丈夫ママ」の対談や、震災後の育児の不安が書かれています。不安だと考える理由、大丈夫だと考える理由。どう考え、どう行動したのか。両方の理由と行動を読めるのがいいなと思います。
特集 放射能と母
対談「不安ママ」と「大丈夫ママ」私たちの境界線
震災後の育児が苦しい
/被曝させた負い目
/子どもが「煩わしい」7割
作家・金原ひとみ
「しっぺ返しをくらった気がした」
出典: AERA 2011年10月17日号 目次
AERA 2011年10月17日号には
スティーブ・ジョブズとその時代
「世界を変えた言葉と哲学」
という追悼記事も載っています。これがまた良かった。他でジョブズ氏の言葉をきちんと読んだことがなかったからかもしれないけれど、胸にグッとくるものがありました。夜、遅い時間帯に読み始めてしまったのですが、何回も、読みかえしてしまいました。
「放射能と母」の特集記事の件に戻りますね。
◆「不安ママ」と「大丈夫ママ」
/「慎重派ママ」と「それほど派ママ」
目次では『対談「不安ママ」と「大丈夫ママ」私たちの境界線』と書かれていたので、考え方の違う母親たちの主張がぶつかり合う内容かと思ってしまったのですが、そうではなく、穏やかな内容でした。対談は、「北区子どもを放射線から守る会」の江川美樹さんと、港区議会議員の清家あいさん。
本文の見出しは、
目次とはちょっとニュアンスが違っていて、
「慎重派」と「それほど派」ママ対談
意識差はあっても理解はしあえる
でした。
意識差が存在するのは、放射能のことだけではないですよね。食品添加物のことや、子どもへの向き合い方、など、人それぞれ。自分とは考え方が違う人たちがいることを、理解することは大切だと思います。意識差は、小学生の母を初めて体験したときに、実感したことでもあります。
どう考え、どう行動するのか。自分で判断して行動することが求められているんだと思います。
そのためには、信頼できる情報源を確保したいところ。この点についても記事ではふれられていました。情報源として挙げられていたのは、新聞、雑誌、テレビ、書籍、プリント、論文、ツイッターなど。いろいろですね。あふれる情報の中から必要な情報を見出すチカラが必要そう。震災の後、震災前にも増して、感じています。
宮城県に行ったときに、津波の体験談を話してくださったおじ様も、自分でどう判断するかが大切だって、おっしゃっていたなぁ。( → 関連記事はこちら。)
◆震災後、子どもが「煩わしい」7割に
AERAの今回の特集では、
震災後「子どもが煩わしい」という母親が7割超に
「命を守るミッション」に
ストレスで余裕をなくす母親たち
という内容も書かれています。この部分で触れられているのが、ベネッセ次世代育成研究所の「3.11 東日本大震災の影響 子育て調査」の結果です。下記のグラフが示すように、震災以前よりも16.8ポイント増えて、70.6ポイントになっています。
グラフの出典:
「3.11 東日本大震災の影響 子育て調査」
(PDFファイル)(2011年07月01日)
- ベネッセ次世代育成研究所
この調査結果については、以下の記事で紹介させていただいています。詳しくはそちらをご覧くださいね。
このブログの関連記事
- 「3.11 東日本大震災の影響 子育て調査」(2011年07月06日)
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