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2011年9月20日

2011年3月11日の記録:徒歩帰宅(まとめ)

2011年3月11日、東北地方太平洋沖地震の日の、徒歩帰宅のまとめです。

2011年3月11日の記録 目次
 ・ 地震発生から徒歩帰宅出発まで
 ・ 徒歩帰宅 (1)(2)(3)(4)まとめ

ふりかえり

非常時に、実践できなかったことばかりでした。何一つとして、十分に準備できていなかったんだな。。。大きな地震に遭い、そして、会社から自宅まで徒歩帰宅してみて、自分の足りなさを痛いほどに感じました。

徒歩帰宅の経験で感じたことを、書き出してみました。

◇ 歩きやすい靴を職場に

地震の後、最初の出勤日に、歩きやすい靴を職場に置きました。今まで、必要なことだと分かっていても、実践していませんでした。

地震があった日、私はパンプスでした。朝、自宅を出るときに、底の固いパンプスを選んで、履きなおしたのでした。女子度を下げないように、と、考えたから。。。幸い、私の足にあっていたので、自宅まで、問題なく歩くことができました。でも、建物が倒壊していたりしたらパンプスでなくても、徒歩帰宅は難しかったでしょう。

◇ 歩道の傷みと傾きを意識しておく

歩いていて辛かったのは、歩道の傷みです。歩道がボコボコしていると、こんなにも歩きにくいとは、考えてもいませんでした。次の選挙のときは、「歩道を再整備します」というマニフェストの候補者に、投票しようと考えてしまうくらい、歩きにくかったのです。

大きな通りの、進行方向右側の歩道を、ずっと歩きました。車の出入り口になっている場所は、道路側、すなわち、進行方向左側に歩道が傾斜しています。反対の傾斜はまったくといっていいほどないから、長時間歩くとなると、膝に変な負担がかかります。

◇ 寒さ対策も必要

歩道の傾きと傷み以上に、寒さは、足に堪えました。寒さのために、両足がつったようになってしまい、思うように歩けなくなってしまったのです。歩くペースを落としました。膝掛けを腰に巻きつけて歩いている女性がいましたが、彼女のようにした方がよかったんだなと、遅ればせながら、理解しました。

◇ お守りを持つ

自分が元気になれる、ちょっとした何かを、いつも身につけているといいんじゃないでしょうか。徒歩帰宅した日、私が持っていた“お守り”は、私の気持ちにプラスに作用しました。
自分が元気になれるモノ、自分を守ってくれると自分自身が信じているモノなら、どこかの神社のお守りでなくてもいいと思います。

◇ できればお一人様ではなく

今回の徒歩帰宅では、前半は二人、後半は一人で歩きました。分岐で分かれ、一人になってからの方が、しんどかった。。。普段、ひとりで行動することが多い私ですが、徒歩帰宅は、誰かと一緒の方が、精神的に楽だと実感しました。

◇ 健康なカラダとココロをつくっておく

何かあったときに動ける体力を維持しておくことは大切だなと、思い出しました。心配でも不安でも悲しくても、体力維持は怠らないようにしようと思います。動かなきゃいけないシーンで、きちんと動けるように。

◇ 体験を共有する

地震の翌日、3月12日は、学童保育の保護者会がありました。前日、それぞれが過ごした時間について、知り合いの皆さんと会話することができました。私だけじゃなかったんだ、みんなも頑張って歩いたんだな、ということが分かりました。

学童保育のスタッフの方々から、地震発生から、児童全員の退所が完了するまでの様子をうかがいました。地震が起きた時、子どもたちは自主的に机の下にサッと入ったのだとか。その後、1時間くらいは屋外に出て過ごしたとのこと。一番最後に保護者のお迎えがきた児童は、3月12日の朝6時だったとのこと。子どもたちに付いていてくださったこと、お仕事とはいえ、感謝しています。

◇ これから。

3月から4月にかけては、計画停電がありました。正直いって、これも辛かった。そして、5月、母が他界しました。今年の春は、精神的に辛いことが、立て続けにありました。

もっと大変な体験をしている人が、たくさんいるのだから。。。そうは思ってみるものの、やっぱり、不安というか、ショックというか、ダメージは、今でもまだ、消えていないです。それでいいのだと思う。春のことから抜け出せない自分を、許容することにしています。1年?2年?もっとかかるのかもしれないけれど、時間が癒やしてくれると思うし、無理して忘れなくていいことだから。

できることから、やっているつもり。
できることから、やっていくつもり。

これからも、
自分ができることを、自分ができる範囲で、
やっていこうと思います。

2011年3月11日
  東北地方太平洋沖地震の日の徒歩帰宅の記録
  - Picasa ウェブ アルバム

2011年3月11日

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コメント

こんにちは。地震の日のお話、全部読ませていただきました。本当にたいへんでしたね。
あの日わたしは育児休暇中だったので実家にいましたが本当に恐かったです。子どもを保育園へ預けて職場復帰した今、またあの地震が起きたらと思うと恐くなります。わたしも都内の職場から自宅まで17キロありますので、徒歩で帰宅することになると思います。すごく参考になりました。
もうあんな大きな地震は起きてほしくないですが、準備をしておかないといけないですね。精神的にも肉体的にも・・・。
子どものためにも、絶対生きのびましょうね!

★ひろりんさん
コメント、ありがとうございました。返事が遅くなってしまってごめんなさい。
地震の日、私もとても怖かったです。怖かったことや不安だったことを思い出すと動けなくなってしまい、まだ十分な準備ができているとは言えない状況。貴重な経験で得たものは活かさなくてはですよね(^^;
子どものためにも、自分のためにも。

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